中国の闇で光を買う[イ向委員会その2]
インテリア向上シリーズその2
世界の工場というだけあって世界中にばら撒かれるものが作られてる中国。
ステキ事実がそんなブツを工場から直に一般消費者が買えること。日本からでもebayとか Aliexpress とかでその恩恵は若干感じられるけど、町工場から中間業者を介さずにダイレクトに送られてくるナマな感覚はやはり中国国内のほうがより鮮明。そいつらは”商品”というにはあまりに新鮮すぎてつまり綺麗なパッケージとか丁寧なサービスは期待しちゃいけない。畑で取れたての土付き野菜のように、届いたダンボールを開けると工場の空気と物についたホコリが産地直送を誇らしげにアピールするぐらい、それぐらい”ナマ”。 例えるなら農協や市場を通さず農家のおばちゃんから直で新聞紙でくるまれた大根買うような。
さてインテリアをなんとかかんとかする企画シリーズ第2弾。
“テレビ”で始まったそれはいよいよ中国の闇に触れていく…今回は照明。インテリアをシャレオツにしたきゃソファよりキャビネットよりまずは照明!
で、タオバオるとまあ出てくる出てくる、この国の一歩外に出たとたん闇に潜るべきものたちがw
例えば日本でもかなり流通するようになったリプロダクトものは基本。権利の切れたミッドセンチュリーな珠玉の銘品のコピー。コピーと言うと語弊があるのか。リプロダクト。薬品業界的に言うところのジェネリック。これらが工場直送で信じられない値段で売られてる。でもこれは闇とは言えない。意匠権が消滅したものをこpリプロダクトしてるだけでは法に触れてるわけじゃない。
ここで今回のブツ。
カッチョエー!
Marcel Wanders率いるMoooiのフロアランプ”Construction Lamp”
日本で買うと小さい方で35マンとかする…
…のコピー!
いやここではあえて”インスパイアード製品”と呼ぶことにしよう。
ブランドロゴを真似して正品として見えるものを売ってたらコピーで即逮捕だが、いやしかしデザインの世界は奥が深い。法で裁かれるまではデザインがちょっち似ているだけでは以下略
とにかくMoooiのランプにそっくりなブツ。
オリジナル↓
中国のこのデザイナーはMarcel Wandersをリスペクトして、しすぎてデザインまで似ちゃったんだよな!決して工場のおっちゃんが「お、これならうちでも作れるな。よし採寸して、あーしてこーして…」じゃない!
そういうインスパイアを受けた製品。
オリジナルの黒と白の2色展開を踏襲してあって、悩みつつも黒にした。
発注したら展示会の準備でちょっち今忙しいからとかなんとか言われてしばらくほったらかされた。十分に待った頃「いやもうキャンセルするよ」って送ったら、「今作ってるから!明日送るから!」って蕎麦屋か!
眺めてみる。
ぱっと見てすぐ分かる、「ん、バランスがちょっと違う?」こと。
タワーがちょっと細い。
オリジナルのS,M,Lあるうちの真ん中のをちょっと縦に伸ばしたような。トラスの数を数えてみると一段多い。オリジナルはLがフードの大きさだけでも90cmもある体躯なので使う場所を選ぶ。スリムにしたのはなるほど庶民の住環境に合わせたのだな?
随所にデザイナー氏の思いが光ってるね。
(ちっ、もっとちゃんとコピーしやがれ)
ん?誰かなんか言った??
細部を見るとさらなる違い。
うむ、ため息しか出ない。こういうディテールがあってこその満足感。まあ、でもニセモノインスパイアードなぶつも遠目のオーラはなかなかのもの。値段を考えればオリジナルの完コピはどだい無理な話。そしてここまでぼんやり眺めてて、やっとある事実に気がついた。「トラス、ウッドやん!」
何かというと、オリジナルは白バージョンが生木で、黒はそこの部分もペイントで黒。買うとき色に迷ったのは生木がアクセントに効いてていいよなあ、黒にウッドのコンビネーションがあればなあって思ってた。まさかのいい意味での改編!やるな!中国人デザイナー氏!(そこ単に仕様削減いわない)
買ったあとにさらにリサーチしてたら、同様の商品を売ってるページにこんな写真を発見
うっはあ、こ、これはもう別物やん、、いや元からベツモノだがこれが届いてたらかなりのショックを受けたに違いない。例えるならシリコンで精巧なアレを頼んだら風船で膨らますソレが届いた的レベル。まじでセーフ。こういう写真を使ってる店でもその他の商品紹介写真はMoooiのオリジナルフォトを使ってるゆえ、この手のものをネット通販するのはかなりのギャンブルだと知ることになった。いやあまじで危なかった。
さて話が中国事情よりになってしまってるけど、本題はうちのインテリア向上。そっちはどうなのよというと、、、いやむずい!オシャレ心ないものが突然慣れないアイテムを取り入れようと思ってもサマにならないように、こういうランプもめっちゃむずいw 置くだけで部屋のムード変わると思ったのに扱い切れずに部屋の隅っこに…やはり照明はインテリア上級者のアイテム!
そして今回の写真がまあまあサマに見えるのは、届いた梱包用の箱を撮影の小道具に使ったから。捨てちゃったよ、もう。(そりゃ捨てるだろうよ)
インテリアが向上する日はいつの日か。。。
カメラのリグとレンズフードにインスパイアされたmuuさんオリジナルのランプを作ってしまうというのはどうでしょう?笑
おお、なんかカメラ好きに受けそうな、というかkickstarterにありそなアイデアじゃないすか!やってしまいましょう!
おぉ、マジっすか。
たしかに Kickstarterとか、Thinkgeekとかにあってもおかしくないですね。もしかしてもう幾つもあったりして、、と思って軽く検索したかぎりでは見つかりませんでしたが。
発売の際はアメリカへの発送も検討してください。35万の場合は30年ローンを組みたいと思います。笑
ちょっと趣旨は違いますが、こんなんはありました。Fundingには至らなかったよーですが・・。
https://www.kickstarter.com/projects/enlightphoto/phlitetm-enjoy-your-camera-gear-all-the-time?ref=nav_search
インスパイアーというよりまんまっすね(笑)
やっぱりもうちょっと小洒落てないとダメなんですかね〜。daichiさんが言うようなリグっぽくいろいろトランスフォームするやつとか?となると80万ぐらいになりそうです。80年ローンでいいすか?
じゃ、80年ローンでお願いします・・ いや、やっぱりここのエントリーで見るだけで我慢します。笑
トランスフォームするランプをチャイナお姉さんが華麗に操る写真を期待してます。
チャイナお姉さんがランプにまたがってあーだこーだするのですね?いいですね!ってもうランプ関係ないですね!w
オサレですね~日本もこうやって経済が伸びたんだろうなぁ~なんて想像してみたり。
しかし!muuさん!こんな鉄塔系じゃポールネェサンが困ってしまうじゃねいですか!w
個人的にはPhantom扇風機欲しいです。失礼しました。ごめんなさい。
ほんとそうだと思いますよ、クルマにしろ、鉄道にしろ、いっぱい真似したはず。それでもただコピるだけはしなかったのは国民性かもですが。
ポールダンスは出来ませんが、ラダーダンスを開発してもらいますよ!だいじょうぶ!
Phantom扇風機ですか、いい言い訳だと思いますよ、Phantom買うのにw