単焦点好きのための街用カメラバッグというもの 2020年再起動編-1

コイケユリコが都民はどこにも行くなと言うから、海外どころか多摩川も越えられなかった夏休み。自宅に引き籠るしかないのかこの夏は …   そうか！夏休みといえば工作だ！

3年越しのイワクツキ案件に手を出してみる。

単焦点好きのための街用カメラバッグというもの-2　by TKYSSTD

続報がないことから頓挫したのは明々白々。
理由はいくつかあったのだけど、一番の理由が汎用じゃない自分にとって最高に使い勝手のいいカメラバッグを作りたいと標榜しておきながら、自ら汎用性の渦に飲み込まれたこと。

Globe-Trotterの9インチをカメラバッグにコンバートするこのアイデア。
入れるカメラはミラーレス(A7RIII)がメインだけどたまにはフィルムカメラも？とか、レンズはあれも欲しいけどこれも入るようにしたいとか欲張り放題した結果、収拾がつかずどんなレイアウト(収納方法)にするか全く決まらず。

アイデアばかり先行。

 

仮に選定とレイアウトがうまくいったとしても次に立ちはだかる問題が鞄の中でレンズをどう固定するかということ。
試作じゃ安易にレンズキャップなんか使ってたけど、そんなもので街中でバッグ振り回して中のレンズが緩まない保証は全くない。

緩んですぽっと外れて知らずにそれでも振り回して、さんざん暴れまくらせた後にバッグあけて顔面蒼白なんて、想像の中でもオレ自身にかける言葉も見つからない。

つまりロック付きのマウント必須。
CADで設計して3Dプリントするか、マウントアダプターからコンバートするか(マウントアダプターがないE-mountの場合はマクロチューブからパーツ拝借か？)、どちらにしても、基本のレイアウトがきっちり決まってないとやっぱり着手出来ん….みたいな堂々巡りが３年前の悶死の真相。

 

しかーし！時は来ていた！
去年から最も稼働しているカメラはM10-P、レンズはもちろんMマウント。
解くべき課題がめっちゃシンプルになっていた。

デジタルMのサイズで作れば当たり前だけど銀塩Mに簡単にスイッチ(お気に入りのM5はデカすぎてM10と同じスペースには入らないけど…）
レンズについては言わずもがななコンパクトさ。
多少デカいレンズでもせいぜいノクチ(持ってないけど)。こりゃあレイアウトが捗るぜ！

懸念のロック付きマウントもレンズがMなら、マウントアダプターのコンバートで決まり！

そして外出制限。今やらないでいつやる！

…

この春にAliExpressで7artisans銘のがひとつ20ドルで売ってたのを見つけて3つほどポチしてたのを引っ張り出してくる。

最近国内で TTArtisan銘で6600円とかで売り出されたやつと一緒っぽい。
ほんとこの２つのレンズブランドの関係がよくわからんな。

 

ケースの採寸をして、続けてカメラとレンズも。
コンパクトとは言えそれなりにサイズ差があるMマウントレンズ。
ちっこい50とか35mmな’Cron’は束で襲ってきても脅威ではないけど、体型的にちょっと癖のあるレンズはしっかり把握しないとね。タンスの中見渡してこの辺押さえときゃいいだろうってなレンズたちに集結願う。

ハイパーワイドの10mmからアポズミの90mmまで。さすがに135mmは諦めた。
そして持ってないとわかってしまう現行Summiluxのデカい玉たちw

課題が楽になったので多少ハードルを高くしてみたりする。
例えばフードついてるやつもそのまま格納できるようにとか。

最新のシリーズについてくるねじ込み式のピタって止まるやつは対応は楽そうだ。問題はみんな大好き12501とかIROOAとかは装着されてると俄然凶悪になる。

そんな感じでご令嬢たちのスリーサイズを採寸し
最大公約数を導き出す。

そんで持っていよいよレイアウトに着手。
まずは紙の上で。

夏休みの工作なので、イラレやCADに頼らず手書き縛り。
うはあ、手書き、たのしー。

書いては消して書いては消してを繰り返し、机上でオレベストレイアウトを組み立てていく。
そして夜は更けていく。続く