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軍艦島散歩

軍艦島ダメ押しエントリー、地上うろうろ編 !! 前振りへのリンク→前回のエアリアル、そもそもの発端

実は制限エリアには入れたもののそんなに好き勝手な徘徊を許されたわけではない今回の上陸。特に建物内への立ち入りが一切禁止されたのが痛かった。なのでネットに出てくるようなちょっとグレーな行動のもとに撮られたステキ写真のようなものは撮れず、かなり残念。
それでも普段は入ることさえままならないのだからせめて歩けるとこだけでも撮っておこう!

この世にふたつとないこの舞台装置にふさわしいのはやっぱりHDR?!ってことで今回は全編スペクタクルなHDRで。解像度もいつもより高くしてみたりしたので、ぜひアップで。いやほんとに4千万画素HDRを5Kモニタで見てるといろんな発見があってまじ楽しい(アップしたのは2Kだけども。それでも圧倒的な情報量の片鱗は感じられるはず!)

最初に遭遇した美しい場所がここ。学校の南側。
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変なとこに入り口ついてるなあ、ではなくそこまであった地面が持っていかれて基礎が完全に露出してる。そこに海からは海水が入り込み残った陸地から植物が建物を飲み込もうとしてる。

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外海と繋がってるのか、引き潮の時には水は消えていた。

ここの一階は外からも中の様子が伺えた

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理科教室?

 

例の65号棟

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現地じゃ気づかなかったけど草っ原の真ん中のこんもりしてるのはどうやら滑り台っぽい。右側奥にも築山とか遊具があった模様。みんな植物に飲み込まれた。正面の建物も緑化が進行してる、まさに流行りのボタニカルってやつ。

65号棟は数期に渡り増床や増築を繰り返しこの形になったとのことで右側は左より10年以上新しいそうで。確かに意匠もよく似てるけど右のほうが近代的に見える。

通路を外から覗き見る

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学校のように広い通路。
とても住居(団地,マンション)のものには見えない。荒天時にはこのスペースに露店商が店を出したり子供が遊んだりしたのだとか。勝手に抱いてた狭いところにぎゅうぎゅうに人を詰め込んでたイメージとは全然違う。

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各戸のスパンも広く取られてて、こりゃ今風に考えてもかなりリッチな間取りじゃないの。

65号棟の向かいにある66号棟の玄関

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独身寮だとからしいけど、なんか文化的でおしゃれ。このまま旅館かホテルになりそうな趣。

軍艦島好きのみんなのアイドル、X階段。

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左から右への渡り廊下と階段を組み合わせたってこと?

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軍艦島には建物と建物が渡り廊下や地下通路で繋がってるとこが無数にあるらしい。地下もかー!海底炭鉱が四方に伸びてるだけあって地下への敷居はそりゃ低いのか。

そんな地下世界への入り口の一つ

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奥がよく見えなくて小さな倉庫のようにも見えるけど内壁に残る白とグリーンの塗り分けラインは間違いなく階段の証。降りてった先には地下購買所があったとか。

ここから左を向くと57号棟。
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左の奥には65号棟から神社のほうに伸びる空中回廊が。その横に「五十段」と言われた山側に行く階段。その手前の空いたスペースにはマーケットがあったらしい。おっしゃっれー!

その57号棟の下部
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壁とか窓とか全部なくなってピロティみたいになっちゃった、と思ったらここはほんとにピロティなんだとか。でここには商店が二つあって店の名は「ピロティ商店」。この商店があったスペースに今は大量の瓦礫が雪崩れ込んでてその積み重なり方が波で打ち寄せられたように見えるこの通りはその名も「潮降街」

物語のようなネーミングにノスタルジーを感じつつ、荒天時はここまで荒れ狂う波が押し寄せて来たのかまじか!という驚き。

この潮降街の突き当たりに見えるのが「地獄段」

自分的には軍艦島のビジュアルというと真っ先に地獄段のある空間が思い浮かんだぐらいX階段よりもアイドル的な存在。こうやって何号棟やら地名やらというのも帰ってきてからネットで得た知識なわけで、現地にいた時は地獄段がどこにあるかなんて知らないぐらいに軍艦島ビギナー、撮ってきた写真見てやっと状況が分かった次第。

実はこの辺りが今回長崎市から許されてた徘徊していい限界地域。
あれが地獄段と知ってれば制止を振り切ってあそこまで走っていっちゃってたはず!ああ、勿体無い!

この場所を海側から望むとこんな。

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絶好のオーシャンビュー立地だというのに建物という建物の海側は頑強なコンクリート壁。全てが押し寄せる波と風に抵抗するためのもの。そしてそれが守るのは住民じゃなくて島反対側にある炭鉱とその地上施設と聞くとなんとも。

病院と言われなくても、病院と分かる玄関な病院

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まあとにかくかなり風化というか老朽化が激しく、石の建築は何千年も持つけど鉄筋コンクリートの建物を未来に渡って延命させる技術は今のところないそうで。そう見るとコンクリートの劣化に比べて木材の窓枠が意外にしっかり残ってるってのが印象的。日本に古い木造建築はたくさん残ってるけど、今建ててるもので千年保つものってないってことなのね。

世界遺産にもなってしまって保存だなんだと言われちゃってるようだけど、現実問題として延命措置はないし、新しい建物に建て変えてそれが軍艦島だとは思わないし。ならばじゃあせめてこの散り際の美を一人でも多くの人が見て感じられるようにするのが管理者に求められた使命なんじゃないの?というのが今回訪れて思ったこと。つまり抽選でも制限付きでもいいからこの場を開放しようよと。長崎市に荷が重いなら民間に委託すりゃいいじゃん。
そんでもって、長崎市!おれには建物の上を飛ばすお許しをくれ!(笑)

帰ってきてGoogle先生にはいろいろと軍艦島のことを勉強させてもらったけど、ほんとにためになったのはこのサイト

想像と記憶(端島・軍艦島)
お住まいになられてた方が管理してるサイト。往時の建物の姿や住民の日常だけでなく炭鉱施設や連絡船まで膨大な数の写真に感銘。ちょっと閲覧しにくいのだけど見て損はなし。

なにげにこっちの方のも面白かったので。
三軒茶屋のブログ
1/2000の艦船模型を愛するブログ主が1/2000軍艦島を見切り発車で作る模型ネタ!

 

え?動画?な、ないよ!

8 Comments

  1. 軍艦島の風景を撮影して帰ってきて、ただのスナップや記録写真としてではなく、あの場で震えた己が心の波動まで含めた形で他人様に伝えようと決意した時に困ること。それは、建物全体を収めた時にはきちんと伝わる『廃墟感』が、寄って切り取るとたんなる解体工事現場にしか見えなくなるってことで(笑)。もはやゴッホの絵画のようにさえ見えるヘビィな美麗 HDRグレーディングは、そんな軍艦島モナムールをどう見せるか?の muuちゃん流の「解」なのだな〜、と解釈しました。

    • そうですね、これがおれの愛です!(笑)
      HDRで廃墟というともっと退廃した感じでも似合うわけですが、なんというか住んでた人の記事とか読んでるとゴスすぎるのはむごい感じがして努めて明るくしてみました!
      この辺は確かに動画だと難しそうですね。こんなポップな色じゃ成り立たないですしね〜。兄貴の「解」を楽しみにします!(ってこういうのはズルいか!w)

      ちなみにゴスっぽいとこんな感じになっちゃいます。

      • うぉっ! ゴスっぽいのは、ほんまもんにゴスっぽいですね!(笑)

        > こういうのはズルいか!w)
        うん、ずるい(笑)。ていうか、先日来 FBやってない muuちゃんに代わってバシバシ FBで TKYSSTDを紹介してるわけですが、どんどん増えて行く皆さんの「いいね!」を見ながら『これって確実に自分の首を絞める行為だよな〜…』と冷や汗をかいてます(泣)(笑)。

        でもホント、muuちゃんの一連のレポートは凄いです。一読者として、ぼくが一番楽しみにしているかも。

      • ほんと宣伝ありがとうございまっす!(笑)
        ずるいのは百も承知で、やっぱり楽しみなので>アニキの作品

        >一読者として、
        いやあ、嬉しい言葉、励みになります!!
        じゃあこの勢いでエアリアル動画も編集頑張っちゃうかな!(嘘)

  2. いやぁ伝えるモノに対しての結果がこの表現てのは
    改めて考えさせられました

    素晴らしい写真ありがとうございます^^

    • otさん、コメントありがとうございます!

      見せるという意味ではHDRもそうですが、今回はレゾリューションもキーなんだなと思いました。ちょっと大きくプリントして鑑賞したくなりました。

  3. お礼遅くなりましたが、丁寧なレポートありがとうございます。
    HDRの軍艦島は初めて見たので新鮮でした。

    あと、地獄段はあの場所で教えるべきでした(笑)
    いつの日か、正式に記録で向かえるよう、
    後言われるように保存だけじゃなく、アクティブにそれを楽しんでもらえるよう、
    みながいい方向に進むことを微力ながら尽くしていきたいと思います。

    にしても、世界遺産に選ばれると色々・・・大変なんですね・・・ケフンケフン

    • Moriさん、コメントありがとうございます。またお世話になりました!
      地獄段、写真を見たら目と鼻の先だったんですねえ。でもあの日の現場の雰囲気じゃあそこまで行くのも大変そうでしたし、そこまで行ったら行ったでその上にも行きたくなったでしょうからまあヨシとします(笑)
      世界遺産、、関係者の皆さんの悲願だったんですよね…ホントこれからも大変そうです

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