アカクテシマシマナ大地[中国中部2014Summer]

丹霞という地形があって。
読み的にはdanxia。中国にはこの名前がついた場所が数百とあるらしく、で、その中の一つをネットでそのお姿を拝見して胸ズキュン！以来長く世界行きたいリストに入ってた場所 …

行くまで全く知らなかったのだけど『中国丹霞』という登録名で、中国各所に散らばる丹霞地形な地を9箇所束ねて2010年に世界遺産(自然)と登録されているのだった。
しかし今回訪れた憧れの場所の丹霞は世界遺産ではない場所っぽい。そいつはもしかしてラッキー？

なぜなら中国の風光明媚な地は急速な開発で見たくない、行きたくないところ(無駄に整備された歩道に膨大な数の観光客)に昇華されてしまう例が多く、遠い昔の憧憬を今もって抱いてると肩透かしをくらう。(例えばあの九寨溝はもう行きたくない度80%…秘境のころに行きたかった)

世界遺産漏れしたのならまだすれてない姿でいてくれるかもしれない、いやいて欲しいな、ソワソワドキドキ、ってな感じで朝の９時に現地に到着してみると、、

ゆ、遊園地？動物園？
やばい、これはとてもヤヴァいにおいがするw

窓口でどんな感じで中で遊べるのか聞いてみるとどうやら園内をシャトルバスが走ってるらしい。アメリカのどっかの国立公園みたいなスタイル？バス降りてトレイル？人ごみ抜けてフリーで飛ばせるスポットはある？全く分からないまま入場。

マルチコプター飛ばすようなムードじゃなさそうなのは薄々感じつつも今回の機材はバックパックに全て収まってるのでせっかくだから担いでイン。

景観はこんな

ほほー

ほっほー

ほほほー！

アンテロープキャニオンとかの繊細なのとはまた違う大胆な縞模様が遥か向こうの山肌にまで続くのはなかなかな壮観っぷり。

岩肌が露呈しているのではなくて表面は非常にもろそうな砂岩。

こんなの、人が歩いたら一瞬で壊れちゃうんじゃ、、

と心配しちゃう通り、なんとトレイルはほぼ全域に渡って歩けない。

山肌を見るといくつものパスが見られるんだけど、どうもシャトルバスとバス道路を整備した時から山間に入るのを完全に禁止したっぽい。ゲートでは”写真愛好家のために！”みたいな感じで300元/２時間な占有出来る園内タクシーの案内があってそれに乗るとちょっと奥地まで行けるっぽいことも言ってたけど、真実は分からない。あとは駱駝がいてそれに乗るとトレイル入っていけるけど、途中では降ろせないって言われてムキーっ！

歩かせてくれー！

観光客がちょっと道それるだけで要所要所のレンジャーから拡声器で文句言われるシステム。

 

くそー、ちょっと飛ばしてーな。

我慢出来なくなって人目もあるけど、ぎゅいーんとテイクオフ！

おー、おー、みんなカメラ向けてくれちゃってw

あそこの真ん中に落ちても取りに行かしてくれないんだろうなあw

ただ上げたものの、空から見るととにかくステキポイントを貫くバス道路がとにかく邪魔でなんか絵にならない。なんというか秘境感とか大自然感が欲しいわけで。

 

実際普通に写真撮ってもこんなふうにステキロードが景色を見事に台無しに。

確かこの場所の写真を見て来たくなったんだと思う。こんな道はなかったよ…

 

とっとっと戻そうとかしてたら視界の片隅にこちらに寄って来る一団が。
なんか話しかけて来るけど、何言ってるか分からないのでガイドのリュウさんに任せとく。

Spidexをハンドキャッチして振り向くと、リュウさんが「muuさん、これ売ってくれって言ってます(笑)」ってをいをい何言ってんだ、このおっさん。

無視無視と思ったらリュウさんおもむろに、「この人、ここの一番エラい人だって」って、え！まじ！！

よく見りゃ確かに大勢いるのはその人の取り巻き風で、おまけにバスでしか来れないとこに自前のLEXUSで乗り込んで来てた。そうか、こいつがここを改悪した張本人か！よーし、ここはびしっと文句の一つも

「ステキですねえ、ここ」

わはは、おべっかしか言えんかったわい！w

話し聞くと今パラグライダーかなんかを飛ばせるように整備してて認可待ちなんだとか。で、こうやって空飛んで撮影してるの見て寄って来ちゃったと。
最初飛ばして怒られっかなとも思ったけど(一応その辺にいたレンジャーに飛ばすよとは言った)、最高責任者のお墨付きを頂くことになったというか、次来るときはちゃんともてなすからなんてリップサービスまで頂いてしまったというオチ。

うん、モテナシはいいからトレイル入らせてくれ

 

映画の撮影で使われたセットとかが廃墟として残ってたりして、ちょっと面白かったけど、ま、星２つ。

 

写真はいろいろ写らないようにして撮ってるけど、実際はこんな遊園地風。

 

一応空からの景色も貼っておこう。

 

つまらない絵ばかりで全てお蔵入りだ、ザンネン！

得てして憧れの地はこんなものさね。
さ、次行こ！