そういえばあのデジカメは
実はもうとっくに手元にはなく。
せっかく"買わないスパイラル"脱出出来たと思ったのに。
イマドキのコンデジ、まんずどれもそこそこ写るし、やなとこあったりしても、どっかはいいとこあったりして、それなりに楽しめるもんなんだけどねえ。
このカメラ、一言で言うなら、肌に合わなかった。使いづらかった。むかついた。楽しくなかった。
ってぜんぜん一言じゃないけど、まあつまり"使いたくなくなる"デジカメだった。28mm~140mmのレンズ、ハニカムCCDに、唯一無二の通信機能(赤外線)とハード的なスペックはどれも満足以上のものなのに。だからかっこ悪くても手を出したのに。
ネガな印象を持つ、決め手になったいくつか。
■露出補正
いまどきたいていのデジカメは露出補正は可能だし、一発で呼び出せる。
それがこのカメラでは
『メニューボタン押す>ダイアル回してアイコンを"メニュー"にする>メニューボタン押す>ダイアル回して"露出補正"選択>表示出るのでダイアル回して設定>メニューボタン押す』
あほかー!ヤッテラレルカ!
どんな賢いオートなカメラでも、というかフルオートなカメラだけに露出補正ちゃんと使えなくてどうすると。おまけに"メニュー"は各種モード選択の一項目(20項目つまりアイコン20ある)で、メニュー開くためには絶対ダイアル回すことになってる。意味不明。
■AF
ピントがあわんあわん。
マクロで撮ろうとマクロモードに。画面いっぱいに花がある構図。シャッター半押しでピッと音鳴って緑の合焦マーク。でも画面はボケボケ。何度やってもあわない。被写体に"抜け"はないし、そもそもピントが合わないのだったら何故合焦マーク出る?
しょうがなくシャッター切ってもやっぱりピンボケ。つか途中まで気づかずピンボケ写真大量生産。いまどきピンボケって orz
まあ、これは初期不良の可能性はある。
■顔認識
オーケー。これはフルオートなカメラなのだ。マニュアルでいろいろいじらなくても、というか賢こすぎてきっといじるとダメなのだ。気持ちを切り替えよう。そうだ富士自慢の『顔認識』を試そう。
母親が向こうから歩いてくる。自然なシーンを撮ろう。母親は画面の右だ。左側には素晴らしい景色がある。顔認識付いてなかったら、カメラを一度被写体に向けピンあわせなきゃならん。でも賢い顔認識ならそんなことしなくていいんだろ? 画面内の人物を自動認識してそこにピン持ってくるんだから。
景色撮ってると勘違いして自然なポーズのままな母の姿を撮る親想いの息子。
、、構える、、、
、、構えてる、、、
、、、、、ムカ!
いつになったら、例の"緑のフレーム"が出るんじゃい!
結局、メガネかけた70過ぎのばーさんの顔は認識してくれなかった。
それって、けっこうブルーだよ、富士フィルム。
■顔認識その2
風呂撮るのが好きだ。知ってる人は知ってるだろうけど。
その日も撮ったさ。宿にあるいくつかの風呂を。
誰もいない夜の露天風呂。暗闇テストもかねてISO変えて何枚か撮る。
そのうちの何枚かで、カメラが暗闇の一部、風呂のわきの岩のあたりにピッと例の顔認識の緑フレームを表示する。
お茶目なやつめ。岩を人と勘違いしたのか?
ってそんときは思ったけど、あとで気づいた。え、もしかしてなんかいたの???
恐えーーじゃん!
(ネタ?)
とにかくどれもこれも撮る以前の話だ。撮った絵見てどうのこうの言いたいのに、撮る気削ぐってどういうことだよ。かなしーぞ。我慢や忍耐を強いるカメラはある、でもそういうことを容認したくなる、もしくはせざるを得ない使いたいと思わせる何かがあるから使うのだよねえ。
。。ないなあ、これは。
しばらくは富士が好きとは言えない。残念。合掌。返品。
>え、もしかしてなんかいたの???
怖いなー。
恐山にFUJI持っていったらいっぱい認識しそうだなぁ。
うむむ、富士に限らず、ぜひ顔認識デジ持って実験を。こえー^^;