S・T・A・Y ・ H・O・M・E

Sonyのアクションカム2014 [SONY AS100V]

あるモノの熱狂的な信者になると、気付けばいつのまにか井戸の奥深くにごそごそと動くカエル以下の何かになってしまうわけで、たまには感度を tuning しないといかん的エントリー。

SONYのアクションカムもいよいよ3代目。
CESで出たHDR-AS100Vが本日正式に国内発表されたようで国内向けは来月発売(3月14日)らしい。

SNY_actncam_000

コンデジと同じように、一時流行ったWEBカムコーダーや、そしていまやハンディカムクラスですらスマートフォンの快進撃に駆逐されようとしているコンスーマービデオ業界(動画ホビーユーザーはDSLR系に行ってしまった)。もう未来のあるのはここしかない!と気付いたか、”なんとなく流行ってるから”で始めたように見えたソニーのこれもまじで主力製品っぽくなってきた。(ちなみにこれの終焉もすでに決まってて例の電脳眼鏡っすな)

そこに加えてのTV(バラエティ)番組などでのPOVカムの露出の多さ。放送市場にも浸透してるとあってはソニーとしては黙っておれんところ。

初代を国内発売前に買って速攻ダメ出しした記憶が蘇る(その時のコンペティターはGoPro2であった事実)、果たして3代目は?CES同様CP+にも実機があったのでちょっとレポート。

SNY_actncam_01

初代ですでに型落ちなGoPro2に負けた以降全然追っかけてなかったので、マイナーチェンジ後の2代目がGoPro3/3+にどの程度太刀打ち出来るようになったのかしれんけど、新型は画質向上に効きそうな幾つかのスペックアップアイテムが見れる。

  • 画像処理エンジンの刷新
  • XAVC Sで50Mbps録画
  • 30%解像度アップなレンズ
  • 自称『プロ用途に適した色で撮影する』「NUTRL」(ニュートラル)モード搭載

最後のがGoProのProtune™を意識したものではあるのは一目瞭然。
XAVC Sは御時世的に必然ではあるけれど、これでやっとGoProのハイビットレートに太刀打ち出来るようになった。
(低ビットレートによる画質低下は初代の時テスト)

さらにスロー撮影が以前は1,280×720/120pで6Mbpsだったのが、28Mbpsになったらしい。あのざわざわしたのがちゃんとした絵になるのか。

以下撮影モード大全

SNY_actncam_08

残念なのはここに4Kはおろか2.5kや2.7kと言ったオーバーHDの文字がないこと。
自分的にはこの一点でGoProに軍配があがるわけだが。

 

といきなり負け越し感のあるアクションカム3代目なれど、いやいやいいところがいっぱいあった。

むしろ絵が必要にして十分とするなら、次に上げる使い勝手向上アイテムは一般的ユーザーはおろかプロにも普通に魅力的なアイテム。そしてこここそがGoProがまさに今後どうしなきゃいけないか頭を悩ませる部分でもあるはず(シンプルな操作で孤高の高画質アクションカムでいく=使いにくいとハブられる、日本メーカー的おもてなしアイテムに太刀打ち出来るようにする=相手の土俵で泥試合)

  • 防水ハウジング無しで防滴性能
  • 電子式手振れ補正の向上(細かいピッチでの微振動に対応となってる)
  • タイムコード設定
  • ライブビューリモコン&マルチカム制御

先代から引き続きGPSも装備。

アイテム2つ目はまあどうでもいいとしても(いやローリングシャッター由来のジェロそのものを補正してるなんて言うなら話しは別だが!)、最初と最後はいいなあ。

なんだかんだで裸使いが多いから単体で多少濡れてもオーケーなのは羨ましいし。(防塵的な意味でも)

そしてライブビューリモコンとマルチカム!
これがめっちゃ進化!

SNY_actncam_06

これまでもライブビューリモコンはあったけど、今回からなんと5台同時に制御!

SNY_actncam_05

ポイントはカメラ変更がめっちゃスムースなこと。もうスイッチャーで操作してるぐらいに(は大げさw)瞬時に変わる!全てのカメラと同時に通信してるっぽい。(ただし最初の立ち上げがどのくらいスマートに出来るかは未確認)

そして一括操作が出来るのももいい。5台のカメラのアングルと設定をちゃちゃと確認してワンタイムで全カメラRECスタートなんて、タイムコード記録が出来るのと合わせてマルチカム編集野郎にはステキすぎる仕様なんじゃ。(GoProはまあ50台出来るけど、ライブビューでそれぞれの画角チェックとかはWiFiリモートじゃ無理だしね)カメラのそれぞれの設定はライブビューモニター左側に並んだアイコンに一目でステータスが分かるようになっている。

GoProにもライブビューはあるけどiPhoneやスマホとペアリングしてどうのこうのが面倒なわけ。この腕につけたユニットでイージーに出来るのがいい。特に5台といえどもマルチカム制御出来るようになったのはデカい。この機能だけで相当に欲しくなる人いるんじゃなかろうか。GoProと違ってちゃんとリモコンなしバージョンも売ってるのもポイント高い(GoProの最高位のBlackEditionはリモートと抱き合わせセット販売でどんどん増えてくw)。5台買っても20万でおつり来るのかあ。

対応周辺機器の状況見ればその製品の人気のバロメーターが分かり、その周辺機器があるからまた売れるっていうスパイラルもあるわけで、例えばDJIもGoPro Zenmuseに続きSONY用をリリース。

SNY_actncam_07

もともとマルチコプターで空撮やってる人にはSONY信者が多いんだけど(全世界的に。たぶんクラスター近いんだろう)、ソニーのこれは縦に長かったので汎用gimbalでは扱いにくかった。売れるだろうな。これに続いて中華な安gimbalフォロワーが出て来るとちょっとした風が吹く…

いつもと違って今回は海外市場より国内販売が先。
先に向こうで売ってたらぽちっとしちゃってたかもしれんけど、今回もスルー? いやいい出来だよ、ほんと。(大人)
そしてGoProは4Kに行くのだね。

Leave a Comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Optionally add an image (JPEG only)