遅れてやってきた電気羊の夢

去年のクリスマス用に頼んでたモノの一つがやっと届いた。

『Blade Runner  Five-Disc 』のBlu-rayバージョン。その『Ultimate Collector’s Edition』は本編ディスクの他にリーフやフィギュアやスピナーのミニチュアとかそれをパックするアタッシュケース型ケースがついてくるクリスマスギフトにはぴったりの品だ(った)。

去年の11月に日本でも公開された25周年記念の"Final Cut"を含む5バージョン収録してて、特に"Final Cut"はオリジナルネガを4Kで再キャプチャしたと聞く。それがBlu-rayで見れちゃうのか！オマケも嬉しいけど「ああ、あのブレランがブルレイで！」と理解出来ない人にはさっぱりわからない興奮を抑えきれずに、いつもは書かない映画(DVD)ネタだ。

『ブレード・ランナー』。82年の公開当時に受けたヴィジュアルショックはもちろんすごかったけど、自分のAV好き、いやガジェット好きはコレのおかげで始まったと言って過言ではない。そして借金をしてまでモノを買うという、大人への階段を踏んだのもこの映画のおかげだ。
84年、パイオニアの第二世代のレーザディスクプレイヤーLD-7000を19万円で買い、そのころ知ったばかりの"サラウンド"を確かめたく2chのステレオアンプでマトリクス結線をしたあの甘づっぱいおもひで。全てはブレラン(のLD)。大学生になる前の話しだ。
今シド・ミードと同じ職種(最初の)に付き、リドリー・スコットがブレード・ランナーを撮った歳にこのハイデフバージョンを見ると思うと感慨深い(ウソ。つかいろいろバラし過ぎ)

つまり、レーザーディスク→AV→ガジェット好き(趣味)、シドミード→デザイナー(仕事)ってなあんて単純で安易なんだ＞おれ。この作品に感化された多くのクリエイター達はきっと朝まで語り続けられるだろうけど自分はそんなでもない。ただ前半なら音声ミュートでセリフと効果音&BGMをリアルタイムでアテレコ出来るな、きっと。

映画見る前(ファイナルカットのロードショーは見ていない)に、オマケグッズ観察。

ケース。
よくある紙じゃなかった。懐かしのスパイセット？
(ってか、あとで気付いたんだけど、ケースの上に"VOIGHT-KAMPFF"の文字とロゴマークが！そういうことか。)

中はもっと気恥ずかしいカンジ。

ケースの真ん中にある透明のフィルムにはリドリー・スコットの言葉が。

『2000年から始まった足掛け7年にもなるリサーチと修復作業の賜物だー。オリジナルネガは4Kで、どえらいスゴかったVFXパートは8Kでスキャンして、音は今的な技術でめっちゃすごくリミックスしたよ。
そんでもって、過去の4バージョンもオリジナルからちゃんとワイドでテレシネして、5.1ch化もしちった。オレのゴールはおまえさんがたに自分の好きなヤツを、出来る限りの最高の音と映像で与えることだった。
そしてとうとう出来たぜ。ヲタクが喜ぶディープな話しや、コメンタリーや、今まで世に出なかったレアシーンやアートワークもてんこもりなカンジでアッセンブルしたんだ、おまえさんらにこの作品をよりコアに楽しんでほしーからな。

そんでもって、"ファイナルカット"はブレランの決定版だぎゃ。よろしくー。

リドリー　スコット』

かなり意訳ね。

オマケのミニチュアその1、ポリススピナー

その２、トップにも貼った、ユニコーン

劇中の折り紙じゃなく、金属製。でもなく、樹脂にメッキ、、。

ま、両方ともオマケだから。と言いつつも、オマケ付きがナシより40ドルも高いと思うともうちょいなんとかならんのか。(日本でのオマケアリナシの差は1万円。絶句)

というか、それ言い出すと、日本の値段がどうなのよ？と。
　

そもそも、なぜAmazon.comから買ったかというと、日本でBlu-ray版がリリースされてないからというしごく全うな理由の他に、日本では 同じ仕様の、つまりオマケ付きのDVDバージョンが定価24800円！アマゾンでも18000円。高っ！かたやAmazon.comではオマケ付きでもBlu-rayで$66.95、DVDなら$54.95だ。オマケなしならさらに半額。DVDの日米価格差がすっかり少なくなったので最近はめっきりAmazon.comで買わなかったけど、こういう箱モノは相変わらずなんだねえ。

ちなみに、Blade Runner Final Cutの本編ディスクは日本語字幕も入ってるので、そこんとこ気になる人も問題なし。送料は7ドルぐらい。

さ、見るか^^