GoPro x BMPC[BMPC Aerial-2]
今さらだけど、改めてGoProの特異性をおさらいしつつ、BMPC への期待値を整理してみる回。
そもそも
“GoProの絵よりもっといい絵で空撮?そんなのNEXとかあげときゃいいんじゃん?”
とか言われちゃうわけだけど、いやいやいや。
まあ確かに海外のエアラーにはNEX5は人気なわけだけど。
GoProの敵が同様のアクションカム界にいないのはもう抗うことの出来ない事実として。
そりゃあGoProだって万能ではないしアラだって探せばいっぱいあるだろうけど、こと画質に関して言えば4K対応センサー積んだGoPro3以降のBlack editionに立ち向かえる機種は現状ほぼない。
ソニーのなんたらと比較して画質が互角とか言ってるのがあれば、うーんちゃんと試したか?と言いたい。
そりゃフルHDの普通モードで撮った映像の比較でいえば、その他カメラとドングリとなる可能性はあるかもしれないけど、果たしてどこのカメラが2.7Kで撮れるのか、どこにProtuneに比肩しうる記録モード搭載のカメラがあるのか。ここめっちゃ大事。
EOS用に出されたピクチャースタイルが格別に不評を得たTechnicolorのチューンとなるProtuneはそのEOS用以上にグレーディング耐性が高くて(おれ比)、このモードの存在が、極論すれば”JPEGしか撮れないカメラがRAW記録なデジカメに歯向かうよう”なもの的な、次元が違うこの高揚感。うん極論だけどね。
逆にGoPro使いでこれで撮らないのはもう詐欺師!と呼ばれるくらいなスーパーモード!(ウソですw TPOに合わせて使い分けましょう)
Protuneはグレーディング前提のモードであって、クリエイションの志が高ければ高いほど応えてくれるアクションカム界唯一無二なモード。それがフルHDの2倍の画素な2.7k。この高画素数な動画をどう使うかは己次第!つまりGoProの特異点とはアクションカム界にいながらにしてへたな民生機よりシネカメラに近いところ。クリエイションなどとかっこつけなくてもCinemaLog記録は広大なラチチュードを要求する自然界が相手(被写体)なエアリアルシューターには強大な武器。
この視点に立てばGoProをアップグレードするカメラとしてはほぼ全てのAVCHD的民生機が書類落ち。空に挙げる大判センサー機として大人気なNEX5系なんか自分的にはまったく身悶えしないのはこの辺りの事情から。実際一時所有したけど、あの絵ならGoProのProtuneでいい(被写界深度欲しい、焦点距離変えたいってのは別のお話) そういう意味ではせいぜい魅力があるのはHacked GH2かGH3ぐらい。それらにしても結局4:2:0な呪縛からはやっぱり逃れられないわけで、そんぐらいの上がり代なら簡単に飛ばせるGoProでええじゃんって話し。
つまりGoProをアップグレードしたくば、現状Blackmagic Pocket Cinema Camera以外に挙げるべきカメラ無し!(あくまで”自分にとって”の話しね。好きなもの上げて撮ればいいんです!)
プロ機を出すどのメーカーのカタログを逆さにしてもこの軽さでこの記録が出来るカメラなんて出てこない。おお、なんかGoProとBMPCって従兄弟みたいに思えてきたね!(マヤカシ)
圧縮されてるとはいえ12bitRAW記録は何度も言うけど光と影が織りなす大自然が相手のエアリアルシューティングにはこれ以上ないほどの強力な武器(アメ)。13-stops(公称)なラチチュードも同様。圧倒されるダイナマイトルックな世界を前にしてひるむことなく戦うためにも懐の深いセンサーのラチチュードとRAW記録がどれほど必要で、どれほど貢献することか。(軽い焦燥もしくは強迫観念ともいう)
しっとりとした微妙な光の調子もあとで絵作り出来るんだから、飛ばして帰ってきた後のお楽しみも無限大。
一つ問題があるとすればBMPCのあの扱いにくさ(鞭)なのだけど、GoProだってモニターすらついてないカメラなんだから、ま、上げちゃえば一緒w 難点といえばフルオートでとにかく回せば撮れるGoProと違って、露出だけはきっちり仕上げて空に上げないとまったく何も撮れてないことがある可能性があるにはあるってところとか(コワw)
対抗馬としては、14bitRAW記録可能な5D3(MagicLantern)も魅力的なわけだけど、実はセンサーのラチチュードで若干負けてるし、あのサイズでのレンズ&カメラ&ギンバルのセットは”ちょっとあげてくる”的なムードにはなるはずもない。つかあのカメラでDiscoっぽいものなんて出来るわきゃないよね。フルフレーム機の深度が浅くなるの(ピントのシビアさ)もこの場合は欠点に。
まあ、とにかくBMPCは上がれば存分に威力を発揮してくれるはず。
そしてNEX5/7が空屋に人気なおかげで、あのサイズ感に合わせたBrushless Gimbalの豊富なことといったら。もちろん形状やサイズが近いBMPCにもぴったり。そういうとこもアゲアゲなポイント。
このプロジェクトのゴールはギンバルもフルカスタムメイドなつもりなのだけど、思うとこあっておひとつ買ってしまった。いや、これが、その、なかなか…イイ!
そういやDEFYがVimeoにあげてたG2の空撮デモは何気にGoPro vs BMPC in the air的内容で質感や空気感の違いがちょっと分かる動画だったと思い出す。
Black Magic Pocket with G2 on MultiRotor from DEFY on Vimeo.