吟遊エアリアルシューターのためのパック選び[ARC’TERYX MIURA]
山屋が山に入るためのバッグ(バックパック)に困ることはないけど(逆にたくさんありすぎてチョイスに困るってなぐらい)、じゃあ写真家が、とか、じゃあ料理家が山に入りたいとするならどうすりゃいいのさ ? ってかなり強引なフリだということは自分でも分かってマス、ゴメンナサイ、つまり言いたいのは”エアリアル写真家”のためのバッグ、、なんてものはないことは分かってるけど、旅するマルチ使いにはどんなバックパックがベースにいいでしょかね?ってな話し。
精密機器を背負うためのバックパックというと、それなりに市場に揃ってきた写真家用のザックが思いつく。
かなり充実してきたようにも思えるけど、カメラバッグブランドが出す製品の多くは使用フィールド的にはそんなにアウトドアじゃないわけで、どっちかというと平地での機動力アップ的なムード。
逆にいくつかのエクストリーム系スポーツブランドが出すカメラバックパックはというと、こっちはこっちで若干山寄りというか、いやそっち過ぎるというか、普通のバッグパック的なものににウレタンケース仕込んだ”だけ”みたいなこともあって、んならちゃんとした山屋のブランド品買うわい!って思っちゃったりして、誰かいいの作って!いや作るか!みたいな。(今のCFRP技術でアウターフレームザック(昔ながらの背負子)作りたいわけよねえ)
で、そのカメラバッグ転用アイデア。
ぶっちゃけ、空撮機材との相性悪すぎw
一番場所取るであろう送信機(プロポ)のサイズ感に始まり、その他リポやらモニターやらとにかく全てがレンズとカメラ入れる前提で作られた仕切りが挿入を拒む。ああ、これはリグ組みしたカメラにぴったりなバッグが見つからなかった一度来た道。
うーっむと唸って普通の山ザックに目を向けるとこっちはこっちで軽量化とかミニマルが流行で、基本的には寸胴袋。今度は使い勝手が悪そうだ。バッグに収めた機材へのアプローチとか、ごちゃっと入れてもしっかりとコンプレッション出来る(もしくはしなくても形が成り立つ)とか、そういうことが出来るパックがほぼ皆無。ああ、昔のOSPREYのストレートジャケットが懐かしい。
…
久しく遠ざかってたザック売り場をひょこひょこ歩いてて、あ、これ使えるかも!?と食いついたのが、クライミングギアザックの類い。
クライミングギアやロープをごちゃっと入れてキャリーするためのパック。
基本、細々したものを入れるため&保護のために、ボディにウレタンが仕込まれた内容物なくても立つバケツみたいなザック。いくつかのブランドから(数は少ないが)出てるけど、白羽の矢が立ったのはARC’TERYXの”MIURA”
デビュー以来その筋じゃ人気のパックらしい。
ギアパックなので前述の通り、中にモノいれてコンプレッションしないと自立しないイ○ポ野郎じゃもちろんない。男のなかの男!
これに決めた最大の理由がこれ、
なんとジップ開放でフルフラット!
なにげにスーツケースに入れるとかさばるバックパックだけに、エアーでキャリー中はスーツケース内の保護パッドとして、現地フィールドではギアバッグとして活躍なんて、もう吟遊写真家のためのものじゃん!
自分の買ったのは35サイズ。
もう一回り大きな45もあり。
下の狭まってるとこの寸法がプロポにばっちぐーすぎて泣ける、そんなサイズ。
もちろん容量的にはデイユースなわけだけど、TBS DISCOを上げる一通りのサポート機材(プロポ、モニター&三脚、ビデオグラス、リポ数本)に加えて一眼+レンズ、水、行動食がオッケーな感じ。ソフトシェルやレインウエアもとなると45ぐらい逝っといたほうが良かったかもしれない。
まあともかくオーガナイザー(仕切り)がないフリーダムさを備えた、カメラバッグにも転用出来る中型のバックパックが欲しかった人は注目していいかも。自分も内面にベロクロのバリバリが付くファブリック貼ってもうちょっとアップグレード図ってみるつもり。
ただし!
もとの用途があれなんで、ショルダーハーネスはしょぼいし、ウエストもただの揺れ止めなぐらいで荷重は受けられない。長時間の重量物はちょっと辛いかも。出来るかどうか分からんけどこっちもなんとかしてみたい。
US NationalParkでフィールドテストもし終えて、こっち(TBS DISCO用)の旅スタイルはだいたい見えて来た。