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左曲がりなFollowFocus[Zacuto Z-Drive]

ゼーーット!!なフォローフォーカスが届いた。

紆余曲折を経て竜巻の名を持つフィジカルリモートフォローフォーカスは、Z-Driveという心臓部を得て、最終プロトが 2013NAB で発表。季節は変わりいよいよそいつが市場にリリース開始。

フォローフォーカスといえばシネマなトラディショナルものから、ギアを使わないベルトドライブやら、そもそも軸変換されないものまで、もう町の発明家大集合的趣きな絢爛ぶり。自分もいろいろダマされてきたなあ…。

最近のトレンドとしては小型化軽量化とか、サポートレール(ロッド)一本付けとかがあって。

で、Zacuto Z-Drive
うむ、トレンド全部入り!!w

ZDrv_01b

小型軽量、ロッド1本で装着可に加えて、ギアレスというバックラッシュ問題に真っ向対峙するアイテムもひっさげて堂々の登場。

形状(コンセプト)の背景には最新のリグシーンがベースにされてて、なかなかな意欲作。

 

しかしどんだけコンセプト良くても、フォローフォーカスは動いてなんぼ。動きの質こそ良くてそのあとが語れるわけで、まずは回す。どれどれ。

ZDrv_03

ほほほおお。

ギアを使用しない、カルダンシャフトがコアに選ばれたZ-Driveに真っ先に期待するのはバックラッシュ関連なんだけど、おお、これは結構いいんじゃ…

Z-Driveのどの辺りがリグ屋のトレンド最先端と見做されるかといえば、通常とは違うこの60度前方に向けられたダイアルの軸。

ZDrv_02

HDSLR創世記、リグはカメラ背面モニターを見るために重心バランスから大きく離れた位置にカメラを置き、その重さを支えるためにハンドルをつけ、さらに前過重になったのを今度は後ろにカウンターバランスを…とリグは肥大化するばかり。

これを悪とするなら諸悪の根源は最初のカメラの配置。重いものは肩の上でしょ!当たり前でしょ!と最近のリグ組みはまずカメラをオンショルダーにするのが流行り。
もちろんそのためには、好きな位置にフリーに設置できるモニターやEVFが必須でこっちはすでに役者が揃ってる。

そしてもうひとつの問題がフォーカス操作。カメラが肩の上にオウムのように載ってるならレンズは鼻先の横。直にヘリコイド回すには悪くない位置だけど、目の前にはEVFが来てるはずなので、結構つらい。もちろんコンベンショナルなFFは付けるのが困難で、たとえ装着出来てもこんな。(via video by Zacuto)

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EVF下にピンポイントで空いた空間にフォーカスダイアルを前に向けて覗かせる、Z-Driveはまさに時代の申し子!

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…などとおれなんかが吠えなくとも、Zacutoのリリースしたビデオ見れば、Z-Driveのユニークさは一目瞭然。

Z-Drive, Follow Focus & Tornado from Zacuto on Vimeo.

 

 

マウント部とFFは別体で簡単にフリップ出来る。

ユニバーサルジョイントは角速度が入力とシャフト側で一定ではなくて、2ジョイントで等速になる。Z-Driveはちゃんとその辺も考えられて設計されてて(当たり前かw)ダイアルのフィールは思ったよりも全然いい。

ZDrv_04

 

マーキングディスクはこんな位置にあって、edelkroneのあれほどではないけど、ワンマンオペレートには使えそう。ちなみに重量はやつとほぼ同じな(10gぐらい軽い)358g

BlueなコンベンショナルFFと比べたサイズ感はこんな。

ZDrv_10

全体にちっさいけどダイアルの径はちょっと小さいぐらい。マーキングディスクのツバがないんで小さく感じるんだな。

作りはいつものZacutoどおりでまじですごくいい。

ちょっとほんとに使えるかどうか実は半信半疑だったので、”ホルン”のほうは買わなかった。やっぱ買っとこうかな。

ZDrv_06

 

ってなわけでおれも左曲がり組に入部!

 

8 Comments

  1. 「ユニバーサルジョイントじゃあ、速度変わって使い物にならないんじゃ。。。 」とか思ってたんだけど、2個使えば、入力:出力は等速になるんですね。ほんとだ!知らなかった!勉強になるなー。

    • おお、satoさん、これはいいリンクをありがとうございます。

      フィールはなかなかいいですよ。若干トルク変化があるような気もしますが、グリスでゴマカしてない感じが結構いいです。

  2. 最近 重装備になりすぎたRigを全部バラして、基本に立ち返ったネイキッドスタイルにしたばかりです。
    うすうす この辺りの存在は気になっておりましたが
    そーですか、軽くて 小さくて バックラッシュ無し 60° $550
    とりあえず 今回のエントリは見なかった事にしておきます。

    今度お会いした時にこっそり見せてください。  

    • 1-300さんのお眼鏡にかなうでしょうかねえ。
      (いやほんとは「うちにも来ましたよ」ってなコメントを若干期待してたんですがw)

      でも仰るように、スペック的には「ああ、これこれ!」ってな、欲しかったものですよね。問題は裸が好きになったヒトがまたパンツをはけるかどうかですねw

      • TPOに応じてパンツ脱いだりはいたりするのが大人です。

      • だはは。

        コート着てもパンツ履かない大人もいますしね。

  3. さすがはえーーーーー!!

    いや、以前リグ大会したときにmuuさんと「カメラは肩の上でしょ!」って異口同音で合唱してしまったのを思い出した!

    フォローフォーカスとEVFをどうオフセットするかが最大の課題。

    そしてできればロッドもつけたくない。

    もうね、その課題を全て解決する最短距離にいるのは世界でもmuuさんだと思っているのですが、いつ出ますか???アルカのフネにフォローフォーカスとEVFつけるタイプのリグ。

    そいやedelのフォローフォーカスはすでに廃棄物カゴ。

    • 最短距離だなんてアゲられても何も出ませんよ!w

      なんだかんだでしっかり考えられた(汎用性ある冗長じゃない)カメラケージが一番近いところにいる気がします。

      課題は3RD EYEさんが呟いてた左曲がり、、じゃなかった左過重の克服すかね?バランス悪いと肩の上で転びますよねえ。

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