ニッポンのG問題
夏休みの自由研究の課題として今日はこのアンタッチャブルな話題に触れてみる。
アンタッチャッブルでGと言うと普通ならあのガサコソと動きまわるやつのことだけど、ここではもちろん “Gimbal” のこと。
何が問題かといえばそう!その日本語表記、もしくは読み方、言い方。
ご存知の通りこのブログではGimbalを”ギンバル”とゴリ押し(笑)してるわけだけど、たぶん世の中的には”ジンバル”というほうが一般的。
つまるところ、”ジ”か”ギ”か問題。
ああ、おれはとうとうこの話題に触れてしまうのか!
…
映像業界界隈的には今回のBrushlessGimbalフィーバーの遥か以前から、ステディカムスタイルのスタビライザーのコアにはgimbalが使われていて、こっちの業界の人にはそれを”ジンバル”と呼ぶのがごくごく当たり前になってしまってるわけで”ギ”に違和感があるのは全く当然なこと。[追記:大御所によると実は”ギンバル”の方が馴染みあるとのこと。結構相手によって使い分けてるとw]
じゃあ、その他業界はどうなのか?
Gimbalときいて真っ先に思い浮かぶのが航空宇宙産業、というかロケット。
あの発射の時にブルブルと震えるロケットエンジンのノズル。あれも2軸のギンバルに乗っかってて推力をXYに振り分けてる。あとは慣性航法用のジャイロにも使われてる(た)。
で、肝心のこの業界での和称はというと、、うん、”ジンバル”、、orz
なんでー!?
もっとも宇宙に(NASAに)近いこの業界でもジなのか!
例えば”gimbal”という台詞が劇中で数十回と出てくる世界で一番のGimbal映画はロン・ハワード監督の“アポロ13”なのだけど、それの字幕ももちろん”ジンバル”。んがー!!なつこー!
一番Gが身近な業界といえばもちろんRC界隈だけど、そこでも”ジンバル”が一般的。日本で航空宇宙産業を引っ張るJAXAが”ジ”と言うなら、そりゃあ右にならへなのは当たり前。
(JAXAが出してる開発資料とかそういうものを確認したけど、見たものすべて”ジンバル”だった)
さて、そもそも、”ジ”で平穏に生きてきた人にとっては、なんで今更これが”ギ”なのかそれこそ理解に苦しむのかもだろうけど、だってネイティブはみんな”ギンバル”って言うんだからしょうがないじゃんw 和名にするのが難しい発音ならいざ知らず、限りなくローマ字読みでオッケーなのになんで”gi”をジって読むのさ。それイタリア人あるよ。いや白状するなら宇宙モノが好きな自分は確かに小さい頃から”ジンバル”と言う方に慣れ親しんでたのはまぎれもない事実。でも今はギのほうがしっくりくる。バッグとバックとか、スムースとスムーズとかは、まあどっちでも語感は一緒で白黒つけるのもバカらしいのは分かってる。でも、ギとジってなんかさーーw
英語をそのまま輸入した単語は出来るなら発音に近いほうがいいんじゃん。Tyrrellだって、今じゃ誰も”タイレル”って言わないんだし?
試しに前述の”アポロ13″を字幕無しで見てみればいい。
「ギンバルローック」「ギンバルアターック!」(←嘘デス、そんな台詞はなし)と連呼され、見終わった後は「ジンバル?何それ。ギンバルでしょ!」ってな脳になってること間違い無い!w
(トムハンクスはジンバルなんて一言も言ってない!プンスカ!と思うはず)
さてそんなわけでじゃあ他の言語だとどうなるか。
例えば”マイケルかミカエルかミヒャエルかミシェルか問題“が存在するのかどうか。
フランス語ではCardan suspensionと言うらしい。その他言語でもSuspensión Cardán(西)、Sospensione cardanica(伊)、Kardanische Aufhängung(独)ってかんじでギもジも出てこずに、ほぼ”カルダン”である。というかドイツ語もイタリア語もジョークのようにそれっぽすぎて笑える!しかし残念なことに混乱の発端は見つからず。せめて「フロイライン、ドイツ語読みだと”ジンバル”なんですよ、ちゅーす。」ってな展開あればちったあ面白かったけど、そんなものも無し。
ちなみにこの”カルダン”が似たような機構と名称なユニバーサルジョイントのことを”Cardan shaft”とか”Cardan joint”と言う、あれの発明者のイタリア人数学者”Gerolamo Cardano”に由来するのか、もともと”カルダン”なのかはよく知らない。”カルダン駆動”とか、対する”吊り掛けうんぬん”は鉄な人には”キター!”でしょうが、ここでは蛇足。
ともかく、この単語はいまだ広辞苑にも載ってないので、ぜひ載る前にギンバルで統一したいところ!(←結局白黒つけたいんじゃんw)
ちなみに、英語堪能な黄色いブログの兄貴(最近久しぶりに更新あったですねえ)に、先日この話題ふったら「”ギ”でしょ、当たり前でしょ。うちもそうだよ」と言質取った。兄貴も堂々と言ってるのだ。もう恥じらうことはない、さあ!w
で、この日本に”Gimbal”を”ギンバル”で定着させた業界ってないの?と思ったら、あるんです!!
釣り業界。
さすが、アングラー達。世界中の海に出て行くだけあって業界がコスモポリタン!
分かった!モノはたぶんあれでしょ?マツカタヒロキがマリーンとか釣る時にボートの後ろに釣り竿セッティングしてるやつ!とか思って画像検索すると、なんかギンバルとは言えないカップ状の竿をハラで支えるためのものしか出てこない…これギンバル違う……(でも元は予想通りのやつであってるっぽい)
と長々と書いたけど、まあ言いたいのは、コメント欄でここに合わせてわざわざ”ギンバル”って書いてくれてる方々がいて、感謝いたしますってことw
…
しかしなんで”ジンバル”になったのか。
明治とか大正とかに輸入されて以降、使用者が限られる言葉だからそのまま残ったとかなニオイがぷんぷんする。しかしここで新たなギモン。昔の和称って結構音感大事にするはずで、ジとギじゃ聞き違えることはなく確実に聞こえたほうにすると思う。
で、ようやく、今更ながら辞書開く。
gim・bals [dímb()lz, ím-]
わはは!どっちでもええのんかい!!
でも、先の映画もそうだし、youtubeとかでも今の連中はみんな”ギンバル”って言っている。
もともと”ジンバル”で、でも時代とともに”ギンバル”に駆逐されて、でも日本においては古い時代に仮名に変換されて凍結されたままになってる?とか?
というわけで、最後にステキな動画を発見したのでそちらを。
わはは!
ってことでお好きな方で!
(ネイティブに通用するかどうかは、”ぎ”か”じ”なんより後ろのほうをちゃんと言えってかw)
viva ラテン語ってことですねw
日本語のローマ字は英語の発音ぽく変えちゃえば良いのにとよく思います。
Zをゼットと読むのか、ズィーと読むのか、いやゼータでしょみたいなw。
今回、ローマ字もウヨキョクセツがあったのだとwikipedia読んで知って、こういう話題はフカボリすると危険な気がするので、その話題(ローマ字変えちゃえ)とか触れちゃダメです!w あくまでぎかじか問題ってことでひとつ。
三軸型回転式支持機構。 うーん、長いし 意外と中国語ぽい。
ギンボー。 発声するには違和感無いけど、文字にすると魚の名前みたいだ。
ジンバル。 なぜか私の周りにはこう言う人は関西なまりのイントネーションになっている。
ギンバル。 丸目師匠は関西弁でこう発音しているが、それは置いておいて、
私もギンバルに一票。
やっぱギンバルですよね〜、ってあれ?両師匠ともギンバルですか?
こっち側の人はみんなしょうがなくジンバルって言ってるのかと思いましたが、国際人な1-300師匠だけでなく、スーパーステディカムオペレーターの丸目師匠もやはり本家の人たちと交流あるからギンバルなんですね。
というか記事中にひとくくりにしちゃいましたが、自分が知らなかっただけで映像業界内にもギンバル派は多数いらっしゃると。
そうそう、発音だけじゃなくて表記の違和感もありますよね。
たぶん漢字だと回転儀の儀ってのが近いと思うんですけども。
とにかくギンバル派がそんなにもマイノリティーじゃないってこと分かりました。これを機に乗り換える人が多くなることを望みます!w
ちょっと嫌な予感がして、
The official website of Steadicam in Japan なるものを覗いてみたら
ジンバルって書いてありました。
長いものには巻かれるのか?
しかたがないので、ギンバルに改めてくれるまで GIN-ICHI の事はジンイチとよぶ事にします。
さすが1-300師匠、素晴らしいネタぶっこんでくださいました!わはは!
しかし嫌な予感って…(大爆笑)
見てきました。
確かにジンバルw
そうすっと?ってことで、サクラー行ってみました。
”artemisページは現在日本語版を作成中です。しばらくお待ち下さい。 “となってました。楽しみが一つ出来ました。かもん!ゔぁいてっく!(←つい最近までゔぃてっくだと思ってたw)
>ジンイチ
ええ、おれもそう呼ぶことにしますw
しかし、そのジンイチの某Tさんもジンバルって言ってましたっけかねえ…ああ、やっぱりアンタッチャブルなネタでした!
ああっ、わざと振りましたね。
サクラー。
サイトにもザハトラーヤポンと明記されているではないですか。
Tさんは大人だから ちゃんと人によって使い分けていますよ。
ギンバル or ジンバル or ギンボゥ。
そうかTさんは大人なんですね。
大人ってズルイ…
そのジンイチでMoVIのページを見かけたんですが、こっちもジンバルでした。
いかん、ジンイチが頭の中に定着化してきた。
だから、師匠ぢゃ無いですから!
ま、兎にも角にも、向うの人達の発音が
耳の穴かっぼじ無くとも明らかに「ギンボゥ」って
聴こえるから「ギ」としか言いようがございませんw
そもそも「Gi」ですしね。
「ジ」と言うなら「Zi」だと思うワケでございます・・・
muuさま、ご考察頂きありがとうございます!
先日の鈴鹿でのG300やGT500を視聴してたら、
ホンダのCR-Zを実況さんが「シーアール・ズィー」と
発音されてました。ゼットで良くね?と思っちゃいました。
ゼットをズィー、もしくはジィーにするならば、
水木の兄貴も豪ちゃん先生も大変な事になるッちゅーねん!?
と感じた次第であります。
そこを突っ込み出すと、5Dをファイブディーと言ってるのに、なんでシーサンビャクなんだ!とかイロイロ出てくるので、ぐっと呑み込んでおきましょうw
まあアニキ達に憂いる気持ちには賛成です。
キタ!師匠!w
いやあ、師匠がギって言うんだからギでしょ!
ってことはつまり師匠のお弟子さんの皆様はたいていプロな方々ですが、みんな”ギ”派ってことですよね。結構ギは多いってことなんですね〜。
お世話になります。
私も始めは「Gimbal」をギンバルと言ってましたが、いろいろな方がコメントでジンバルと書いてあったので変えました。
それでは、「Tilt」はチルトそれともティルトどちらですかね?
どうでも良いことですが、たまにコメントするとき考えることがあります(^^)
ああ確かにそこもありますね。。ダメです、もうこれ以上の深追い禁止です!w
まあ何はともあれ”ギンバル”に戻して頂いて大丈夫なようですよ!
僕の名前はラジではなくてラギなので”ギンバル”でよろしいかと…。
因に黄色い隊長は”ラジ”って思ってたそうです(なんで〜w)
いやあ、先日兄貴とその話しになってragiさんのことも出たんですよw
ええ、若干おれもラジ?かなって思ってましたw ゴメンなさいw
コニチハ!
ワタシのくにではニホンのコト、ハポンと呼ぶアルね。
400年程前に日本が東インド会社と貿易していた頃はヤパンと呼ばれてイタネ!
だから400年後のGの呼び方はダレもワカラナイネ!
ワタシも東インド会社でアルバイトしたいネ!
おっしゃる通りで!言葉なんてのはうつろうものですw
しかしGってな符号はなかなかにヨサゲですよね。
自分も最初、ジンバルと言っていたのですが、
まるめさんにお会いした時に、ジンバル、ギンバルネタが出て、
それからギンバルと呼ぶようにしていますが、ブラシレスギンバルで検索するとヒット率少なくて
ラジコン界はジンバルが標準なのかと思っていました。
確かにラジコン界は”ジンバル”率99.9%だと思います。 みなさんジンバルって書いてますよね。 まあ、それもあってこんなエントリーしたってのもありますがw
しかしどうやら意外にもギンバル率高いようなのでこれからは胸はってギンバル!って言いますです(^ ^)
だめだ、Gimbal談義に笑いが止まらないっw
ジンバルジンバル言ってたけどギンバルにしようかしら。
いや、決着がつくまではしばらく曖昧に読んどきますw
Kontaさん、ええこれを機に是非”ギンバル”派に入信しちゃいましょうっ!
決着がつくまでってそんなこと言わずに。
ただ「gんばぅ」って頭を曖昧に読むのはネイティブ的にはアリですねw
ムスタングかマスタングかみたいなモンですよw
ガラスかグラスかもそうですけど。
ああ、違う問題をぶっこむ人がまたここに!!
>ムスタングかマスタングかみたいな
いかんです!
その話題は後に続く”Mach1″をどう読むかという、gimbalなんか及びもつかない全国民的スケールな問題をも内包した危険なサブジェクトです!自重してください!!w
しかし、これこそドイツ語絡みっすよねえ。
Gimbal はギでもジでもいいみたいですが、ギが主流のようですね、でも l はルではないと思います。
海外暮らしでは、ついカタカナ英語発音が出てしまってよく笑われました。”マーガリン”では思いっきり馬鹿にされましたよ。
常日頃からネイティヴ流発音に統一してもらうと楽なんですが、もともと新聞記事などが最初に英単語を妙なカタカナで日本語風発音記述をしてしまったのがいけないんだそうですね。
ChuPixさん、コメントありがとうございます&遅レスすみません!
たしかにギとジよりLとかのほうが根深いかもですねー。
>常日頃からネイティブ流
昔なら嫌味なやつですが、これからはスタンダードかもですねー(笑)