ゲームチェンジャーなんですって…[FREEFLY MōVI M10]
いやいやいやいや、それがゲームチェンジャーって。
いや、いろんな意味でゲームチェンジャーではあるけれど、”5D MarkII”を時代のゲームチェンジャーにした当のラフォーレ先生がこのレベルのものをゲームチェンジャーと煽り囃し立てるのっていうのはどうなの…ってそうですよ奥さん、例の MōVI のことですよ。スルーしようと思ったけど我慢出来なくなった(笑)
まず言いたいのは、これは特段に新規に開発された”得体のしれない何か”ではなく、ついこのあいだもこのブログでエントリしたりした”Brushless motor direct drive Gimbal”てなものに他ならない。上につけるのが、RCヘリか、人力用のハンドルかの違いだけ。なのになんだこの映像業界の食いつきっぷりは! 「いやいや何かあるに違いない」とさっきやっと映像を確認したのだけど、現場はまったくもって普通の”RCへりでの撮影風景”でしたw というかスイッチ入ったら笑いが止まらなくなってしまった。
だって通常は”ヘリの操縦”と”カメラアクシス&プラー”担当の2者のリモートコントロールによって行うRCヘリ撮影の、前者がいない。というか”パイロット”権を剥奪されたんだね、監督に。
監督:「君、ラジコンの操作下手だよ、手でやって、手で」
パイロット:「えーー?!、、、、ぶーーん、、」
みたいな。
子供?w ラジコンヘリからそんなの買ってもらえない子供がオモチャを自分の手でぶーんってやってるのに退化したわけだw これを滑稽と言わずしてなんという。
監督:「君、足遅いんだね、いいやローラーブレード履いて」
パイロット:「えーー?!、、、、ぎゅーーん、、」
そのうち、「飛べ」とか言われそうなパイロット。ああそのうちこれ持って動く人のことをパイロットと呼ぶようになるのか。ゲームチェンジャー!やべえ、ゲームチェンジャー、つぼってきた!
いやあ、しかしそんなものをゲームチェンジャーと言い、それを囃し立てるこの映像業界全体ってw そんな様子にえーーーっ?!てたぶん外野一同驚愕ですよ、奥さん。ゲームチェンジャー!(ジングル,CM)
MōVI from Vincent Laforet on Vimeo.
いや、撮られた絵はステキだしなんも否定はしないです、でもこの程度の創意工夫は通常のCMや映画撮影では日常茶飯事なんでしょ?違うの?
おまけにブツは以前からあるもの使ってるわけで(それも使い方退化させる方向で)。
ゲームチェンジャーw(クドイ) 笑うしかない。
つかね、普通はまあ知らないのか。(おれもそんなに詳しくないし…w)
某所でも『デジタル加速度計付き3軸ジャイロ・スタビライザー・ギンバル』と紹介されてたけど、加速度計とジャイロ(センサー)って!かぶってるし!兄!あんなに説明したのに!w 今一度言う。ジャイロ効果でいうジャイロとジャイロスコープとジャイロボールとジャイロゼッターとジャイロXはベツモノだ!
さて、MōVI
このラフォーレ先生の煽りと映像業界の妙な注目がなければ、至極まっとうなギンバルトレンドど真ん中な新製品。つかお高すぎて自分がここに取り上げることすらなかっただろうけど。
それまでのサーボ駆動をブラシレスモーターでのダイレクトドライブに替え、ジャイロセンサーの高精度な信号をより緻密にギンバルの駆動に反映させるようにしたもの。それを世に製品として初めて出したのはDJIであり今多くの亜流を生んでる最中で、MōVIも一介のフォロワーにすぎない。つまりそっちの界隈でのゲームチェンジャーはZenmuseだ。
でみんなが騒いだハンドヘルドの方のMōVI M10
どこかにヒューマンオペレートの新機軸があるのかと思ったけど、どうやらまじでなさそうで。ほんとにハンドルつけただけ。
つまりトラックからトラックを取って(なんのこっちゃw)、荷台だけにして、そこにハンドルをつけた”モノ”をゲームチェンジャーと言ってる人騒がせな製品。いやそれ手押し車です、先生。
下の写真はカメラがパニングしてるところのビハインドシーンだけど、オペレーターはMōVI持ってるだけ。カメラ操作はすべてリモートなようで。上で書いたようにこの人はずばりただの”ヘリの代わりの人“。ほらそう見ると笑えちゃうでしょ?つまりステディカムのように熟練の技でカメラをロックに”かつ”繊細なフレーミングをワンマンで同時にやれてるわけではない。(ハンドルにコントローラつければ出来るだろうけど、それじゃあこのフットワークの軽さは得られない)つまり、これを未来のステディカムだの、ゲームチェンジャーって言うのに無理があるってことは、プロの方ならおれよりよく分かるはず。
つかね、このMōVIにこんなに大騒ぎするなら、ここで紹介してるZenmuseとかGoPro用のZenmuseとかもっとうわっとなっていいだろうにとも思うし、こういう部材を手持ち撮影用に特化させた”Gyropole”なんてのもこちとら2年前に作ってるんでえ、べらんめえ(笑) きっと『MōVIを小型軽量にしたGoPro用が出た!』とか言ったような製品出るとまた”うわっ!”ってなるんだろうけど、言っておきます。もうありますからw そのときになってはしゃいで”はずかしー、くすくす”と後ろ指さされないようにしましょう。
とか書いてたら、3RDEYEさんがステキエントリー書いてくださってた。
どうやら上で書いたのはおおむねあたってるようで。
MoVIの構成と使い方 3RD EYE STUDiOS
http://blog.goo.ne.jp/3rdeyestudios/e/bf57fd59d40e8924381e85b166552906?fm=rss
これ読むと映像制作者にとっては福音なのがよく分かる。やっぱりゲームチェンジャーなのだね!
こんにちわー。FBでも大盛り上がりのゲームチェンジャー。
ようはこれですよね?
http://www.youtube.com/watch?v=v6TWct7VqCY
70−200なんか絶対ににつけられないだろうし、
高過ぎます。
そうです、それですね>Zenmuse
FBでも大盛り上がりですか!合掌…
ただM10のほうは重量的には70-200ぐらいはいけそうですよ。でも望遠レンズでどこまで効果があるのかは謎ですが…そういうスタビライザーではないんでしょうね(いや、でもカメラに手振れ補正がなくてもカンペキに止める雲台みたいなもの出たらまじでゲームチェンジャー!っすね)
呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃーん!
やっぱいろいろ見てるとmuuさんの言うとおりっぽいですね~~~ コプターの替わりに人間を持ってきただけっつう。なんか他のすごいことがあるのか必至こいて探しましたけど、どーもなさげ。。。
いや、でも、天才ですよマーケティングの!!!こうやってmuuさんが書いてしまわずにいられないっつう。なんとReverieの再生回数を越えた!!ってラフォレ先生も大喜びで子どもにiPod Touchプレゼントしたそうですよw あ、別に関係ないそうケド。。
いや、映像業界の食いつきっぷりってあれですよ、あの先生のおもわせぶりエントリが全てですよ。でもある程度は変わると思いますね、ほんと。
あっち(TL)ではどもでした〜w
仰る通り、メディアカバッレッジは最高最強っすね。このNAB本番ではない直前の発表にも
悪意センスを感じますwというか、ラフォレ先生の今回の新作はステキですよね。うまいです。これがもしほんとの意味でのゲームチェンジャーな機材で撮られたなら、もっと手放しでラブだったかも知れません。自分もReverieを見て今ここにいるわけで、そこんとこだけがザンネンです〜。
きっと MōVIの記事書いたら muu兄に突っ込まれるに違いないと思ってたら、やっぱり突っ込まれた(笑)。イタタ…
でも、「加速度計とジャイロ(センサー)って!かぶってるし!」の部分は、半ば理解しつつも、Laforetセンセの原文に「thanks to insanely fascinating technology of gyro stabilization and accelerometers.」と、それこそかぶって併記されていたので、んー?と思いながら書いてました。
いやでも、「普通はまあ知らないのか」な下々の者の理解はこんなもんです。というのはつまり、今回の Laforetセンセによる一連の “MōVIプロモーション” に触れるまで、ぜんぜん真剣に興味を持ったことがなかった!ってことの表れなのだけど。そういう意味で、3RD EYEさんがコメントされている通り、マーケティングの勝利ということなんでしょうね。。。
兄じゃ!
>「thanks to insanely fascinating technology of gyro stabilization and accelerometers.」
ああ、そうだったんですか。
ソースを大事にする兄貴の仕事っぷりに脱帽。失礼しました!w
というか今回の一連のアレは仕組まれたマーケティングつーよりも、若干「先生」が痛すぎるぐらいの過剰反応をしてしまった、さらに追従する我々も(わかってても結果おれも巻き込まれた!w)エスカレート…ってな感じも拭えませんが、まあ祭りはみんなで楽しまなきゃってことですね!
該当のコメント欄を見るといわゆるダイナミックバランス型のスタビライザーと同種に捉えられてて、やっぱり初見では何者かさっぱり分からんということなのですかねえ。
つかいるんですね、日本に。
さすがに今年はてっきり海の向こうにいるものだと思ってましたw
うん。つか、いるんですよ、日本に(笑)。PRONEWSの諸先輩に「raitankはまだまだ、来年だな! NABデビューは」と言われて、「そ、そかー、来年かー」と… (◎_◎;)(って、半分うそ)。
いるんですね(笑)
まあ世界各地に泣かしたオンナがいる兄じゃなので、、、ロスとかべガスはいいんでしたっけ??
え?そういうことをここで書くな??w
raitank目線の中継楽しみにしてたのになあ。
あにじゃが、ラフォレ先生、ブルーム師匠、エリックケスラー、ダンチュンさん、5tu、と並んで談笑、一献酌み交わしてる姿が思い浮かぶ!!!
いやあ楽しみ!!!
あ、Kadirもね!!
そりゃ壮大なコネクションですね!ぜひ兄じゃには世界のraitankになって頂きたいっすね!w
つか最後のKは要らないんじゃwww
う〜〜ん、この齢で “いじられキャラ” になるとは思わなんだ…。(>_<)
いじってないですって!
モノと雰囲気だけ見て帰ってくる人よりもraitaさんみたいな”人にぶつかって行く”人がNABとかに行ってほしいなあって思ってるわけで。おまけに発信力もあるわけで。
いじってなんか断じてなく、応援してるんです!無責任ながら。
え?それをいじるって言うんだって?
ボクもraitankさんにはNAB行って欲しいです!ZeissのシネマズームからJuiceLinkのマイクプリまで紹介してくれるサイト、中々ないですから!!
来年は是非あちらから練り歩きストリーミング、宜しくお願いします。毎晩寝ないで観ます!!
ですよねー。ほんとニッポンの宝だと思うんですよ。
え?この言い方がいじり(ry
動画見た時には素直にこれ一人でやってんだ!って深夜に勝手に盛り上がってましたが、
あら、muuさんに言われてちょっと目が覚めたw 3RDEYEさんが書かれてた通りなら結局ワンマンオペレートするにはそれなりのスキルが必要な訳で…
やっぱり費用対効果を考えたら高いですよ…。
これが20万前後で出るならゲームチェンジャー?になれるのかな…?
たぶん、驚喜した多くの人は、スキルの習得もなしにワンマンでの最高のスタビライズソリューション!と思ったことでしょうね。なにせゲームチェンジャーですから!w
ザンネンです。
個人的に思うのは、こうスタビライズするだけでなく、トラックポイントをマーカーで指定して被写体をトラッキングし続けるシステムも搭載されてるとかならゲームチェンジャーになれるかな?と思いますがいかがでしょう。ええ現在開発中ですが。ええ嘘デス。
GyroPoleの意図するものをようやく理解しました……アホすぎる俺。
そしてラフォレさんがあんだけ煽るもんだから、値段数十万くらいと思ってましたよ……
チェンジすべきはオノレのマインドセットです。
そう、Gyropole!
この単語、いまだに検索するとうちが使ってるだけ!
とは言いつつも、今自分で自分の書いた記事読むと、どこにもスタビライザーとしての価値が書いてなくて、「そんなのはジャイロとそれをフィードバックしてるんだから当たり前」と思ってた節があって、いややっぱりコミュニケーションは大事と思った次第です。
なので、”アホすぎる”のはおれですね!キッパリ
よし「今日のおれはゲームチェンジャーだぜえ」と毎日つぶやくようにしましょう。
どうも、すでにゲームチェンジャーで遊んでる一般人です(笑)
最近この手の情報を追いまくってる身としては、FREEFLYが後追いキタ!ってだけのニュースバリューで(それはそれでビッグニュースだけど)、感心すべきは、マルチローター以外への転用を進めた商機創出と、その露出方法のうまさだけですね(笑)
おそらくあと半年もすれば同様のものが1/10以下の値段で作れるようになります。
ああ、来た来た、ゲームチェンジャー2号
今その手許にあるYUN-1使って、GoPro用MōVI M10!ってうたってステキ動画撮れば受けるよ!ただし、そっち方面では失笑の嵐だろうけどw
>1/10
いや、まったく。
大物がしかけてくれたからこそ、今後この世界が賑わうわけだもんね。ヘリコ野郎がどんなに声高に叫んでも到達しなかったNew Worldにようこそ。
ボクもお披露目時はかなり盛り上がってしまいましたが、「あ!鏡の前でZenmuse持ってるおっさん!」とYouTube映像思い出しました。
黄色いサイトさんトコの書き込みにもこちらの昨年のZenmuse記事、リンクしちゃいました(事後報告で本当すみません!)。
例えばグリップんトコでフォーカス操作出来たり(ZacutoのTornadoみたいな)、ホントにワンマンで全部コントロール出来るリグなら「優秀なパイロット」になれると思うんですケドね〜。
ぶーーん!
>「あ!鏡の前でZenmuse持ってるおっさん!」
わはは。
リンクは全然問題ありません。今読んだらそんな的外れなこと書いてないしw
(時々やっちゃってる記事がごまんとサーバーにあるわけで…)
>例えばグリップんトコでフォーカス操作出来たり…
今はまだポン付けの安いダイレクトドライブでDSLR以上までいけるギンバルは出てないですが、結構優秀なコントローラーは1万円とかで買えます。その気になればパーツ寄せ集めて自分で組んで、ワイヤレスフォローフォーカスでグリップにはmicroRemoteのあれなぞつけたりなぞして、全く同様のワンマンな機材は30〜40もあれば出来るんじゃないかなーと思いますが。どうでしょう?今ならヒーロー!
専門家ではないですが,MOVIに期待を抱いているお馬鹿の一人です(笑)
昔スキーの撮影専門家さんの仕事を見た事が会って,ベーカムの一体型を素手で担いで急斜面を自由自在に被写体のプロスキーヤーの周囲をくるくる旋回しながら猛スピードで降りて来るのですよ。でこの人は噂では冬のこの仕事だけで年収2千万あったとか。夏は悠々自適。
森山直太朗氏の「風花」のPVでは、スケートの専門家のカメラマンが自作のフラフープに小型カメラ付けて(腕と足腰の筋肉に依る簡易ジャイロですな),浅田舞さんの滑りを綺麗に追いかけてくださいました。
結局使い手のアイディアと腕でかなりの可能性はあるのかなぁと。ましてや頭が柔らかくてスキルのあるプロが使ったら面白い機材ですよきっと。
売りたい側は(ラフォーレさん含め)、ブログとかメディアで必死に盛り上げてそれで業界からお金もらってたりアフォリエイト?とかで稼ぐんですよね?実際にその製品を使わない・マッチポンプで喰ってるようなひとはそりゃ古い技術の流用だろうがなんだろうが褒めちぎりますわ(笑)古い技術だろうがパクリだろうが,可能性だけ感じられれば製品として充分かなと。
僕は主に安いPVとかでステディやアナミのジャイロとかを使いますが、それは本物の特機チームに依頼出来るお金が無いからやってる訳で。MOVIも自分では買えませんがレンタル屋に入ったら「自分に合った使い方」を検証してみたいと思います。実際話を聞いてるだけで「あのときのあの現場にこれがあったら、あのカット撮れたかなー」とか想像して萌えてます(笑)ま経験上画期的な製品は8割裏切られますけどね。そんなことはこっちも撮影で生活と自己実現してるプロですから折り込み済みで、冷静に萌えて行こうかと(笑)
田中和彦さん、いやいや仰る通りです!というかおれがこの機材をバカにしてると取りましたね??ゴメンナサイ、そんなつもりは毛頭なくて、というかこれは相当よく出来た製品だと思ってますよ!
原理的には大昔からありますし、”ブラシレスモーターのダイレクトドライブギンバル”は確かに後追いなのですが、このやり方であの大型のものをあそこまでステディにするギンバル製品はたぶん初めてで、部材の選定からコントローラーのチューニングまで相当フィールドワーク重ねたものと想像できます。さすがFREEFLY、言うだけのものではあると思いますよ!
ほかの方のブログのコメント欄でも書いたんですが、これで撮られたすごい映像をもっと見たいと思ってますよ!つか田中和彦さんは買うべし!w