遅ればせながら ”Origami”
出てみたら、やっぱりなんのことはなかった、"Origami"
既存のデバイス組み合わせただけの、『オレでも作れちゃう』PCもどきだった。
まあ、Microsoftのティーザーキャンペーンにうまく嵌められたとも言える。
PDAとノートPCのスキマを埋めるモバイル機器というコンセプトらしいが、それは500ドルのPDAと1500ドルのノートPCのあいだにある『価格差』を埋めるだけのものであって、お店の陳列は賑わうけれど、特別、我々に新しいライフスタイルを提供するものではなさそうだ。
今さら、
- 2時間も持たないバッテリー
- VGAに毛の生えた程度の画面解像度
で何しろ?と^^;
XPのフルバージョンが動くってのも、画面解像度の貧弱さで意味のないものになるし、あの重いOSを動かすためのメモリのことを考えると安く売りたいという意図とは矛盾することになる。7万円で買えたとしても、メモリに2万も3万も払えるかっ!
キーボード込みで考えると、きっと一部のノートPCの方が軽くなるだろうし、オプションで外付けDVDドライブとか買っちゃった日にゃ、「あれあれ、ちゃんとしたノートPCが買えたわ」なんてことになるでしょ、きっと。
ネットとメールをストレスなくやるなら、型落ちノートPCのほうがよほどましかな。
生き残る道があるとすれば、ゲーマーか、ムービーオタクか。
どこでもネトゲーマシンとか、どこでもモバイルプレイヤーとして見るとまだいけるか。
あー、でもバッテリーは致命的か。
どうせなら、”XBOX360モバイル”とか出せば良かったのに!
モバイルでも我慢しない(モバイルでもフルシステム)というコンセプトは歓迎するけど、やけに我慢を強いられそうな気がするのは気のせいではないはず。
今回のCeBITでの発表で、日本のメーカーが対象製品を発表してないのも頷ける。(韓国と台湾系メーカのみ)
Microsoftもintelも企画は持ち込んだはず。しかしどこの担当者も
『売れん』
と思ったんでしょうね。古(?)のVAIO typeUとか脳裏に浮かべながら^^
ネガなとこばかり書いてるけど、いいとこもある。
それはネーミング。
Origami
Origamiとは、『小さなオブジェクトを創造する』との意味らしい。
もともとは『小型、優雅、表現力豊かを満たす端末として"Haiku"』というコンセプトもあったらしい。
あっぱれガイジン。あっぱれニッポンブーム。(IT media →)
それ聞くと、今回発表されたブツ見て欲しくないと思った理由がはっきりとした。
それはデザイン。
ベンダーが韓国、台湾系だからかわからんけども、なんか昔からあるHDDモバイルAVプレイヤーにしか見えない。せめてもっとcoolであればな。かわいくないもん。
せっかくのタブレットPC。もっとミニマルだったら、欲しくなったかも。
決して”欲しくない”ブツではないのだけれどもな~^^;
最近のAppleがタッチスクリーン絡みの特許が多いと話題になってるので、そっちに期待かな。
あー、タッチなんとかといえばオレってばタイムリーなことしてたんだなー。これってばApple版Origamiだ。って手前味噌。