APO35実食 [APO-LANTHAR 35mm 2.0 VM]
桜が咲いてた頃の金沢に(もう2ヶ月も前か…)、ちょうど発売されたばかりのVoigtländer APO-LANTHAR VM 35mmを持ち出して実食。
最近Mマウントの35mmで持ち出し率高いのは、相変わらずのZeiss Distagon 1.4/35 ZMと、現行ASPHやその他を抑えて何故かそんなに描写がそんなでもない気がしないでもないけどご贔屓な初代SUMMICRON 35mm 8elements。
1959年製の8枚玉、60歳なれど順光ならばビックリするぐらい普通に描写するし、逆光ではレトロだしでお散歩には最適。
難点は最短1mってとこ。0.5mのアポランターには期待しちゃう。
Distagon 35mm 1.4 ZMは真性Leica野郎にも描写には一目置かれる珠玉のレンズ
リアリティありながら芝居掛かった感じに仕上がっちゃって、腕がなくてもレンズが勝手に盛ってくれる。
35mmは他にも個性派揃いなので、アポランター35mmがうちの一軍に入るには、つまり一芸必要。
そういうこと踏まえて金沢に。
ベタなとこでカシャ。
うむ、確かに解像感に偽りなし
普通ならフリンジに悩まされるようなとこもそういうの皆無。
いや、しかし、上の灯篭もそうだけど、特に2枚目の唐崎松の写真。
うーむ、若干の不安材料を感じてしまう描写……
モヤモヤの正体を確認するために、自分が期待する描写とのずれがどうなってるのか集中的に検証。
期待した通りに写ってくれん!w
被写体のセパレーション、連続的な描写の変化から滲み出る空間感、、テッパンな写し方をしてるつもりなのに何を撮ってもフラットな描写!焦点域を変えて色々試すも、ほぼ同じ感じ。これじゃあおれの写真の下手なのがそのままじゃん!もっと盛ってくれないと困る!
最初の松の写真、枝や支え木のObject isolation/seperationがもっとクリアに表現できてて欲しかったわけだ。灯篭の方にしても期待値よりは平面的。
空間描写が下手?
ほんとにそうなのか同じ被写体で確認。
これだけ見てる限りにおいては、まあこんなもんかな?とも思うけど、Distagonのこの絵を見ると
Distagonの合焦部近辺のこの空間感!これこれオレの欲しいのは!
に対してのApo-lantharはやはりべたっとした感じ。
さらによく見ていけば、桟の空間的なセパレーション(遠近感)だけでなく、ランプシェードの丸みのふくよかさというか立体感も別物。
まあかなり色眼鏡で見ちゃってるけどw
f値が1段違うというビハインドな条件ではあるものの、他のサンプルを総合するに残念ながらアポランターには自分の欲しいものがないと分かっちゃったなあ。。期待値が高すぎたせいもある。
いい性能のレンズはこういうとこが自動的に高性能になってくるんだと思ってたんだけど、全然違うことなのね。
Nikonの”銘玉解析プロジェクトチーム”の”三次元的ハイファイな描写にふさわしい収差バランス”とか言ってるのと、このアポランターの素性の関係性は自分には全くわからんけど、まあCosinaがキャッチアップ出来てないきっとなんかがあるんだろうか。
Nikonの言う三次元的ハイファイってこう言うこと?が何となくわかるサンプルs>TKYSSTD “105/1.4 in Havana!”
Voigtländerと自分が相性悪いことの理由も何となく分かってきたかも。
(きっと腕の達者な人は使いこなしてるはず!)
まあ久しぶりの金沢はガスエビも食べられて堪能致しました。
あ、しまった、桜の写真が一枚もない。
ヌケいいですねぇ~
写真で遊びたい~
地元の被写体を再認識しにいくか
足がなおったら・・
子供を自分とこのスタジオで撮ろうと思ったら
追いかけ回してちょっと悪化w
もう少しおとなしくしておきます
ですね、地元を見つめ直すいい機会かもしれませんね!
>追いかけ回して
あんなレントゲン写真な状態なのに、走っちゃダメ!w