APO二昧

どこにも行けないGWを悶々と満喫中。
前回かなり唐突なネタでリバイバルした後は、もうちょっとだけエントリーの頻度あげよ！と意気込んでたのだけど結果はこの惨敗っぷり。レンズネタでも書いて通常運行に弾みをかけてみる。

タイトルについてまずお断りしておくべきは
APOと言っても Leica の3桁万円なアレでも最近出たアッチでもないことを。
さらに三昧ではなくニ昧であることを。

お察しの通りVoigtländer APO-LANTHARのMマウント版 ２本。
Wetzlarの100万に対してMade in Naganoは1/10のプライスタグ。

フォクトのアポランターの歴史が古いとは言え、近年のカメラ業界においてAPO何某が単なるレンズスペック表記を超えたブランドとしてマーケットに認知させた立役者は間違いなくLeica。
”平凡なf値/焦点距離なのに通常の3倍の値付け”(赤い彗星!)=さぞかしすごい性能なんだろう！と煽りまくるマーケティングが見事に成功(実際製造コストがそれだけかかってると信じたい)。CosinaがEマウントで始めた新生APOシリーズがその成功に影響を受けてるのは間違いない。ただCosinaのこっちは高いと言ってもせいぜい3割4割アップ。あざます！

Eマウントでラインナップが増やされてきたのだけど、Cosinaはいよいよ本丸(?)、Mマウントに戦線拡大。Eマウントの1年遅れぐらいでやってきたAPO-LANTHAR 50mm VM(2021年1月)に続き登場したAPO-LANTHAR 35mm VMはなんとEマウント版よりも早い市場リリース。
本気(マジ)だ！！知らんけど。

 

VMの大口径Nokton系にはほぼ食指が動かないくせに、
フォクトと相性悪いのは分かってるくせに、
APOと聞くとザワザワしちゃうのは本家の御威光があるのを否定できない、おれ、ミーハー。

どれどれ。
ぽち(2021/1月)＆ぽち(2021/3月)。

左が35mmで304g、右が50mmで288g
ほぼ間違い探し

重さはアポズミクロンと同等かほんの少し軽いようだけど、大きさ的には一回り大きい。デザインに関してもZeissZMと同様なCosinaスタイルで、そのサイズ感と合わせて全くかわいくない！

カメラにつけて最初に気付く２つのレンズの大きな違いが、机の上に置いたとき35mmはお辞儀する。重量の差というよりレンズの長さが原因か？　まあそれがなんだと言うわけでもないんだけど(写真はお辞儀しないようにして撮った)

そんなことよりも、APO-LANTHAR 35mmの最大の特異点が最短0.5mを謳うこと！
本家Leicaが最新のAPO-SUMMICRON 35mmに最短0.3mを搭載したのにはさらに衝撃を受けたけど、Cosinaが似たレンズでLeicaより先行して発表したレンズでそこに踏み込んだのは感慨深い。
(追記：何言ってんだ、フォクトの35mmは前から最短0.5mのレンズ幾つかあったじゃねーか)

APO-LANTHAR35mmを新宿で受け取って、最初に撮った写真はもちろん最短で。

おお！f2.0のくせに！
どうでもいい写真ながら、普段1mとか0.7m縛りからすれば35mmでこれは異次元！
嗚呼ますますLeica APO-SUMMICRON 35mmが欲しくなっちゃう。

超絶解像度を標榜するレンズに初っ端から入り方が間違ってる苦笑
普段MTFを一切出さないCosinaがアポランターに関しては公表してて、その心意気は買う。
内容見るとどちらのアポランターもAPO-SUMMICRONには解像度的にわずかに及ばないように見えるけど、アポランターの方が解像感が周辺まで均質だったりコマフレアや非点収差が少ない可能性も高くかなり生真面目なレンズっぽい。

そういや最新のミラーレスレンズはどうなんだ？って、SONYの35mm/1.4GMのMTF見に行ったら更にとんでもないことになってて笑ったし、LeicaにしてみりゃSLの単焦点はSUMMILUX 50mm以外全部APOで同じくとんでもないMTF持っている(おまけにMに比べれば安い)。
でもやっぱりこの小ささで凄い！ってのがエモいんだよね。

おおっ！テストショット画像ほぼ出さずにレンズネタエントリーしちゃった！笑
さあ続けるモチベーションがあるか！