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10mmノトリセツ

なかなかの出来っぷりなSONYのFE12-28mm F2.8 GMに夜の撮影好きにして超広角ラバーとしては40万のプライスタグに怯まずいっちゃいたいとこだけども、どこにも行けないこの状況はモチベーション下がるよねー、お財布の紐締まるよねー(ソンナコトハマッタクナイ)。

例の 10mm 使って夜撮影してるとその開放f値5.6にヤキモキして f2.8 いいなあって思いつつ、心の中ではズームじゃなくていいから誰か明るめの超々広角単焦点レンズ作って!と叫んでみる。

タイトルに偉そうなことつけてさも10mmエキスパートのような振る舞いだけど、超広角ズームFE12-28mm F2.8 GM発売記念に、10mmで撮ってきた写真を眺めてみつつこのレンズの特異点っぷりを喧伝してみたいだけ。

 

1.画角

 

ホントに10mm必要なんですか、12mmじゃダメなんですか?!という問いかけに、この4年の経験値から導き出されるシンプルな答えは、

“インドア派なら10mm、アウトドア派は12mm以上で十分”

初撮りした時のエントリーから持ってきた比較画像

室内

Vgtlndr10mm_1_2_12mm
Vgtlndr10mm_1_2_10mm

屋外

Vgtlndr10mm_1_12mm
Vgtlndr10mm_1_10mm

しょっぱなながらこの時の検証はマトを得ていたなあと4年前のおれを褒めてあげたい。
室内撮りならあって困らないこの超ワイド画角が屋外だとむしろ圧迫感が先に来ていまいち生きてこないというインプレを残していたのだけど、この後何年か使うも同じ感想。

遠望

下の20mmとの比較ではこんな感じで対象物がこじんまりしすぎちゃう。かといって対象に寄りすぎると今度はオーバーパースだし。

この調子は大自然の中に持っていってもそうで、なんというかアウトドアで使うハイパーさんは「ヲイ10mmっ!」って思うこと多々あり。

確かに広くは写せてるけど広々な写真に見えないこのジレンマ!超巨大プリントとかすればいいのかもだけど。

最初の比較写真のような横に壁やらビルやらがある場合、直角の壁のコーナーに立ってカメラを水平に構えてこの横の壁が写せる写せないの分水領が18mm=水平画角90°  。個人的な感覚で言えば風景とかには16mm以上要らないんじゃない?って気もしてる。

一方閉じた空間での10mmの活躍の場は広い。
ベタな部屋撮影では横方向にまだクロップ代あるほどだし、

くそ狭いSLの内部でもこんな

ソーシャルディスタンス!
この密さで写真撮れる日は来るのか

参考までに
12mmは 水平画角112°  (対角122°)
10mmは 水平画角122° (対角130°)
実際の写真見ると数値以上にこの10°はデカい感じがする。
蛇足ながらGoProのFOVは4:3の時が一番ワイドに撮れるけど動画の16:9では水平画角は118°  おまけにあっちはすんごい歪曲デフォルメ画像な訳だし(それがダメってわけじゃなくあの歪曲がFPV動画を最高にしてる)、何はともあれハイパーさんの歪曲ない10mm画像はやっぱり特異点ということ。
(参照;Gopro Hero7の画角)

ここまではなんとなく普通な写真のお話し。
さ、こっからだ。

 

2.パースメイカー

 

画角うんぬんをありきたりな話しで括るだけではこのレンズの面白さの半分も語れてない。
光学の力を使って何かをクリエイトしたい!写真のスキルもセンスもないが機材に任せてエキセントリックな成果が欲しい!ってな輩(オレ)には、この10mmは他のレンズでは絶対に味わえない蜜がある。

面白そうな構造物があるなら見上げてごらん、そのレンズを持って。

かっけー!
万華鏡のようにうつろうパースを無尽にコントロールしての絵作り。どんな普通の空間でもアートに歪ませてしまうこの力。ええ?そういう形になる??ってマジ予測不能。面白いコンポジションを見つけるこの楽しさは、美大受験に必須な”平面構成”。

上の写真の場所なんて上から見ればただの正方形の空間なのにこんなシェイプが浮かび上がる。
同じ素材でも調理し放題

「完璧な透視図法な描画はルネサンス絵画的なはずなのになんて多次元でキュビスム的表現なんだ!」と叫んでもOK (嘘っぱち)

この三角のとこに女の子がいると妄想してパチリ。

 

3.平面化

 

Flatten、パースメイカーに対して言うならプラナー?レンズだけに。

キュビスムに引っ掛けて言うなら、グリッドスタイルか。モンドリアーーン!
超パースから一転してのこの描写。これも超超画角のパワー。

対象から距離を取り長焦点の圧縮効果で持って平面化を狙うのではなく、ホントに対象を平面に描画させて悦になる技法。気になる被写体見つけて対象に対して鉛直に立つだけ!でもなんだか意味ありげな面白い写真に仕上がりやがるのはこの10mmの圧倒的な画角があってこそ。

日常シーンをを昆虫標本のようにフラットにキャプチャー。
こ、これも楽しい!

グローバルにミニマリズムがブームの中、Japan由来でこの撮影スタイル貫いたらもうこれだけで飯食っていけるよね!(大嘘)
Bokehてる写真がカッコ悪い時代が来ちゃうねえ!(大ボラ)

 

4.パンフォーカス

 

そう、Bokeh! いつまでもボカァに頼ってる写真ばっかでいいのか!
実はパンフォーカスこそカッコいいんじゃないのか!
光の魔術師と言われるフェルメールもピンホールカメラ(カメラオブスクラ)だったからBokehの概念はなかった。そうBokehなんて要らないんだよ!(ウソ!ダイスキ!)
この10mmを使えばフルフレームカメラであろうともほぼパンフォーカス。そう簡単にはボケ写真撮れないぜ!(エーーー?!)

それよりも光を感じるんだ!

構図で空間のダイナミズムを表現するのだ!

 

5.シフトアオリ

 

チルトシフトレンズのシフトの方。ちょっと何言ってるか分かんなくなってきたので、実利的な方面で締めくくってみる。

(今はもうない)自分の大好きだったレンズにTS-E 17mmF4Lがある。TSレンズは広大なイメージサークルのその一部を光軸をシフトしてクロップすることでアオリ撮影するものだけど、その最広角レンズがこの17mm。でもってこのレンズを上下左右にシフトした合成画角がどうやら10mm相当なんだとか。つまり10mmを水平に構えて撮って好きなフレームサイズでクロップすればそれはTS-E 17mmでやれることとほぼ一緒!(暴言w)

きっちり垂直出して撮影して、後で下の要らないとこ切ってクロップすればアオリ完成!


まあ最近はデジタルでやっちゃえる?いやいや、ちょっとは違うはず!

え?この距離でそこまで入る?ってファインダーのぞいてニヤリとすること数多。

いやあ、やっぱり10mmいいなあ。

 

そういやLaowa(Venus Optics)からも9mmというHELIAR-HYPER WIDE 10mmキラーが出てきたけど、サンプル見るにまあまあ歪曲あっての9mmなので、ハイパーさんの足下にも及ばないのでスルーっ!

さあ12mmで満足か、10mmじゃないともうイケない派か。覚悟を決めろ

4 Comments

  1. んにゃ! 「レースを編む女」の手前のレース糸が bokeh てるのは、フェルメールがカメラ・オブスキュラを使ってたからこそとナソナル・ギャルリのガイドさんが言ってただ。

    広角 lover ゆえ、お写真s は堪能いたしました♡

    FE12-28mm F2.8 GMはいま買っておけばコロナ収束時は旅費だけで済みまする。あとで買うとレンズ代+旅費が一気に。

    • んにゃ! KanaT. サンはカメラ女子なのにそんな戯れ言を信じたんですか!!

      ピンホールカメラでは瞳径が限りなくゼロで、焦点がずれた時の錯乱円もなしで、いわゆる写真でいうボケは原理的には存在しないはず。(厳密にはピンホール径に対応する焦点があるようですが)
      あるとすればカメラオブスクラの分解能からくるボヤけた感じや投射された画像の光の滲みであると推察します!

      これをフェルメールがどう絵にしたどうのこうのな話しには全く詳しくないですが、カメラっていうアイテムに対する誤解が都市伝説を生んでるような気もしますがどうなんでしょ?今度そのガイドさん問い詰めてきてください!

      >いま買っておけば
      なるほど!
      収束しますかねえ…シュン

      • 収束? んなこと気にしてストレス溜めてるうち死んぢゃったら元も子もないので、いま楽しめる範囲で全力で人生を楽しむのみ♪
        うちの叔母ぁs は「もうやりたいことはやり尽くしたからいつ死んでもいいわぁ♪」と狭い実家で密ってランチ会しておりました。あの境地を目指す!

      • コロナ収束時には旅費だけ、って振ったのはそちらなのに同調すればこの仕打ち!w

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