Follow Focus via USB for EOS
待てど暮らせど、、、、くそー!ViewFactorめ!そっちがその気ならこっちはこの気だ!
Okii USB Focus Controller
それまでプロトタイプの写真でお茶を濁してきたVFが慌てて製品版のデザインや価格を発表したのはこの”Okii”のがさくっとリリースされたからに違いない。(それももう半年も前の出来事)
某marumeさんにコメントで囁かれたとか(VFは要注意って!w)、某円高だとか、今さらの購入に理由はいろいろあるけど、まあ某VF出た時に良し悪しはかれる経験値積んどけるってことで。
ちなみに、ebay漁ると似たようなものが他にも出てくる。
まずはちゃちゃって使ってみる。
やっぱりね、、って思ったのは、タイトルでfollow focusって書きはしたけど、これはfollow focusの代わりになるもんじゃないっつーこと。正しいのはやっぱりUSB controller。「やっぱり」というのは、以前チェックした動画のデモでもその”イマイチさ”が伝わってきたから。
そう書くと、萎え萎えと言うかダメなの?って思われちゃうかもだが、使いもんになるかどうかで言うと、ぶっちゃけ結構使える!
まず!
シャッター&RECスタートがリモートで可能!w
そんなの2、3千円の投資で出来るわいっw
だから、ん万円のリモートREC&シャッターボタン。おれのようなセレブにはそれで充分……。
ではなく、いやいやほんとに結構使える。
Okii USB Focus Controllerが何をしてるかというと基本的にはCanonがリリースしているEOSをPCでコントロールするためのソフト”EOS Utility”が発するコマンドをエミュレートしてる。
で撮影中に使えるとめちゃ便利な以下のパラメータの変更や機能のオンオフがこのコントローラーで可能になる。
・絞り
・シャッタースピード
・ISO
・露出補正
・ライブビューOn,Off
・ライブビュー拡大
・カーソル枠位置変更
・フォーカス(メモリ機能あり)
つまりうまく使いこなせれば、カメラに触ることなく、ほんとにこれだけで撮影出来る。
で、「お!いいねえ、リモートでそんなことが出来ちゃうのか!」って買って、オマケでフォーカスコントロールが付いてくる。そんなスタンスがこの製品にあってる気がする。
逆に言えばそんなスタンスを演じないと、フォーカス目当てで買っちゃった日にゃあ、かなりがっかりチャン。
ってことで、いよいよ肝心のフォーカスコントロール機能を見てみよう。
何がダメ、っていうかなんでフォローフォーカスとして使えないのか。
まず1つ目。
ダイアルにマーキングディスクがないことからも分かるように、こっちのダイヤルとあっちのレンズの回転性に同調性がない。
ぐるぐる廻せばレンズも動くが、元の位置に戻してそこがオリジナルの位置とは限らないってこと。つかぐるぐるぐるぐるって何回転も回してロックトゥロックな時点でダメダメである。
(フォーカススピードというかステップは変更可能)
2つ目。
1つ目が容認出来たとしてしてもこっちは致命的。
ひとことで言えばカクカクする。波形がステップ。デジタル。ゼロワン。
まあ当たり前と言えば当たり前。EOS Utilityからレンズのフォーカスをコントロールする時、こんな[←][→]を操作して送ったり戻したりするわけだけど、このUSBコントローラーが 発するコマンドはその早撃ち連打だと思えば納得がいく。かくかうかくかくかくかくって。
最初に「やっぱり」と言ったのは、デモ動画でそのカクカク挙動が窺えたから。
で、VFのが遅れてるのは、この挙動を滑らかにするためにソフトウエアのとこでつまづいてるんではなかろうか、と思ってたりする。
(それともしかしたら、例のBirger Eng.の新製品と連携取ってるとか)
しかしながら、このOkii USB controllerのフォーカス機能全般は全くダメダメかと言うとそうでなく、なんかとんでもない隠し球が潜んでたりもする。
それが2カ所のボタンに、フォーカスポイントがメモリ出来ちゃう機能。(Dynamic Focus Point)
ぴっと押せば一瞬でもしくはじわじわと移動。
この機能、フォーカスリミッターというか、置きピンメモリーとして使うとメッチャ便利やんけー!とちょっと興奮しちゃった。
本来はフォーカス送りに使いたい機能だけども。
被写界深度浅い超超望遠レンズで撮ってる時とか、これあるとめっちゃ楽なはず。
メモリさせた後、フィジカルにフォーカスリング動かしちゃうと、メモリポイントに行かないこと判明。
フォーカスリングの座標を絶対値じゃなく相対的に憶える機能だった。まあ仕様よく考えれば当たり前といえばそう。
そーーんなわけで、このデバイス決して失敗作ではない。
つか動画屋向けと言うより、三脚固定して置きピンで撮るような鉄屋さんとかの最高に使える相棒になるはずな予感。
動画にしても録画中にフォーカス送らないって前提なら、パン棒にこれ付けるだけでEOS Movieがさらに便利になるのは確実なはず。
あとはこの試作サンプル品みたいな出来を改めて欲しいところかねえ。
ちなみにVFのやつの告知はまた延びたねw
(June > August、つかもう7月終わりだってw)
5 Comments
Trackbacks/Pingbacks
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またまた旧いとこにすんません。
この「大きい」のコントローラって、それ以降ブラッシュアップされたんでしょうか。
http://www.youtube.com/watch?v=d7dv4lPF6Fc
と、Aputure V-Control USB Focus Controller の両機で使える方が知りたいです。
ええ、知りたいのですが。
Akiさん
ようこそ旧いとこへ。
このころのエントリーはコメントを全部無くしてしまって、、残ってればもうちょと有益な情報がここにあった(かも)ですけど…
“使える方”ということですが、たぶん両機ともほぼ同じ仕様で同様の仕事っぷりだと思います。(もとのEOS(のプロトコル)が変わってないので、たぶん)
ブラッシュアップの件で言うなら、情報あるならこっちが知りたいぐらいです!w Okiiについてはちゃんとファンクションがプリントされるようになった(笑)ってこととモード設定の方法が変わったぐらいでたぶんそんなに変わってないかと思いますが。
で、自分で言える限界は、Akiさんと同じで写真から判断するぐらいです。Aputureの”Still<>Video”の切り替えスイッチは新鮮ですね。それにプリントされてる内容も今時のEOSにあってる気がします(Ratingだとか)
あとはどっちの形の方がご自身にあってそうかもありますよね。もしOkiiのまるっこいほうが好みなら、こんなの(写真)もありますね。個人的にはこっちのほうが好みな形です。ただ、今見に行ったら本体に品のないギリシャ数字がプリントされてて、下衆な感じになってましたがw
Akiさんの使いたい状況はなんとなく想像出来ます。あれでああしてこうしてですよね?たぶん。
EOSのWFTがもっとコンパクトなら、ほんといいんですけどね。
今、下のビデオ見たんですが、使い勝手はAputureが数倍良さそうですね。
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=9Dj2pz35CBE#!
ネックはこのデカさでしょうかね。
そうそう、Aputure ちょっと良さげ。ただ、Okii の Youtube も見る限りフォーカスがけっこうスムーズに見えたので。
でも、muu さんの言うとおり、ステップ感が出るってのはとても想像がし易い。。。
Aputure のビデオ、アジア感満載の明るさがとチープさがまたなんとも…
買ってみようかなぁ。
フォーカスのスムースさは多少は調整で追い込めますよ。Aputureもたぶんそうじゃないかな?
まず1秒に何回信号を送るかって設定が出来て、それプラス速さが3段階選べます。ぶっちゃけちゃえば、EOS Utilityでここ(写真)の矢印を連打してるようなもんです。それ以下でも以上でもなく。まあそれがダイアルでフィジカルにコントロール出来てるんだから、多少は”以上”ではあるのかもしれませんが、、。
とにかく、これに動作中のスムースさを求めてるのなら、いや熟慮してくださいねw やってることはUSBでノートパソコンつないでEOS Utilityでリモートしてるのと一緒ですから。(ただ相当スローでいいならそこそこはいけます)
お仕事なら、もうパワードフォローフォーカス逝っちゃったほうが満足度高いんじゃ?w