鶴居村でタンチョウを
朝の音羽橋から眺めるタンチョウの寝床はまさにサンクチュアリだった。日の出とともに立ち上る水蒸気(気嵐)。木々の霧氷が朝日に染まり、ダイヤモンドダストがキラキラと輝く。そして、もそもそ起きだすタンチョウ達。
うーん、ステキだ。
ただ(冬期は給餌場にやってくるとはいえ)そこは野生。その寝床を観察出来るのは数百m離れた橋の上。音羽橋。ここが人が近寄っていい臨界点。周り見るとみんなゴーヨン以上。600mm,800mmもいる。鳥サン御用達レンズ勢揃い。自分みたいに物見遊山なカジュアルユーザーはいない。というかいわゆる鳥見撮影初めてにしてここにいる自分はかなりの予選すっ飛ばしてこんなとこ来てることになるのか(笑)
朝日が出る前。
真ん中あたりの中州の手前に寝てるのが見える。
冬期はこのようなとこをネグラにし、起きるといくつかある給餌場に飛んで行ったりするのが日課だそうだ。なので撮影のパターンとしては、朝の音羽橋、日中の給餌場、夕刻の帰巣ルート上ってのがまずは定番らしい。今回事前にネットで軽く撮影ポイントをチェックしたぐらいで、こっちでの移動のアシとか考えないで来ちゃったのだけど、ほぼすべての移動を宿(のオーナーと奥様)にして貰った。歩いてもいいかな?と思ってたオレが馬鹿だった。わはは。無理無理。お世話になりました、ほんとに。
朝の撮影を終えホテルで朝食頂いた後、日中は給餌場の一つ鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリにいた。ここにはたくさんのタンチョウが集まってくるのだけど、昼頃には集まりすぎてツル牧場みたいになる。写真を撮るのが意外と難しい。どうやら10時前ぐらいが個体も少なく、集まってくるタンチョウの飛翔>着地の撮影が楽しめるおいしい時間のようだ。
羽を広げて飛ぶシーンは動画的にはぜひ収めたいところ。これがなかなかチャンスが少ない。意外と飛ばないんだよ。
おまけに常に右からの光で順光で撮るのがほぼ困難なのがここの難しいところ。
そして白い体に黒い頭のタンチョウに、背景は逆光の空か、白い雪か、黒い森という組み合わせ。何をどう撮るかで露出がかわる。というか動画だからね。決め打ち出来ん。結局自分はあれもこれもとやってるうちに、ばっちりの露出を決められないまま退散デスよ。。多少良かったとしても相変わらずの記録写真ばかり^^; ハア、、。
2時になるとここでの撮影を終え、夕方の撮影ポイントへ。
伊藤サンクチュアリから寝床までのルート上で、夕焼けに染まる空をバックにタンチョウのV字編隊が撮れるポイント。。ってのは運次第で、低く飛び過ぎて森と同化したり、真上抜けてったり、狙いと違う後ろの林の向こうを見事な編隊で通り過ぎていったり。。
まあ、カメラで追うのが困難だと思った時は無理せず自分の目で見ましょう。
ああ、すげー、きれい。
4時にはもうとっぷりと暮れて、1日の撮影終了となる。
二泊三日鶴居に滞在して、後半はタンチョウの行動が少しずつわかるようになってきた。あ、あいつら飛ぶ準備してる、とか。ああ、もっといたい。それに冬の北海道の自然そのものが自分には新鮮で(札幌とか函館とかスキー場しか行ったことなかった)、ツル見なくともいくらでも写すものはあったのだな。ネイチャー系はハマるね、こりゃ。
今回は写真家でありオーナーでもあるHOTEL TAITOの和田さんとちょっとだけど一緒にいれたことで、初めてづくしの撮影でずいぶんと勉強になった。次回は自分の足で巡りたい。
和田さんのブログ
さらっと撮ってる写真がどれもステキすぎる。
自分のいた時は晴ればかり。雪降る中のタンチョウも撮りたかった。
HOTEL TAITOのHP
一人泊でもそんなに高くなく、朝と夕刻にポイントに連れてってもらえること考えると格安?!(送迎が正規のサービスかどうかはわかりません) なにげにコーヒー色の温泉もイケテル。
鶴居・伊藤サンクチュアリのライブカメラ
今がよくわかる
で、動画はそのうちに^^
素敵な写真ですね。
このタンチョウたちを見に行くとはまるのでしょうね。
そしてレンズ沼へと。
>はまるのでしょうね
きっとそうなんでしょうね。とっておきの一枚はそうは撮らせてもらえないでしょうからw
目的(撮りたい被写体)があるなら、高価なレンズに手を出すことは"沼"ではないと思うのですが(余計な買い物するより、高くても定番をズバっと買うのが結局いいと思う)、そういうのがないとほんとわけもわからずズブズブと^^;
一枚目の写真でズギューンときてしまいました!
羽を広げるタンチョウさんも素敵。
いいですねー。
来年はネイチャー系で攻めますか。
>一枚目
えー、自分もしっかり撮らされました^^
こんな景色探して、あちこち徘徊したいですね。
つき合いますよん。
美しいですね。
動画も楽しみにしています。
はじめまして。
ほんとですよね。朝の音羽橋はずーっと見ていたい風景でした。動画、もしかしたら音楽つけるだけの垂れ流し(編集なし)でも良かったりして^^