さよなら、ホーバー
2009年10月31日、日本からまたひとつ楽しい乗り物が消えた。
昭和のころ、なにげに日本はホーバー大国だったから、家族旅行が多かった自分の子供の頃の思い出にもホバークラフトは幾度となく登場する。
そんないくつかあった路線も、橋が出来たりだの、代わりの交通手段だのに駆逐され、唯一残っていたのが大分-大分空港を結ぶ『大分ホーバーフェリー』。38年間の活躍だったらしい。
超音速旅客機、モノレール(透明チューブ付き(笑))、リニアモーターカー、スペースクラフト(シャトル)、、。ホバークラフトもそんな『未来の乗り物』リストに確実に入ってたはず。しかし"速さ"が正義だった時代はいつのまにか過ぎ去り、"効率"と言う言葉が大義を振りかざす時代。そりゃ負けるよな。
ってことで、行ってきた、大分へ。最後の勇姿を見に、撮りに、乗りに。
未来の乗り物といいつつ、ホバークラフトはレトロテイストにも溢れている。巨大なダクテッドファンにフラップ、そして縮んだり膨らんだりなエアスカート。煙こそ出ないが、この動くギミック満載っぷりはSL並みだ。それに加えてあの挙動。まさに動画のために生まれてきた乗り物。HD画質で今撮らなきゃいつ撮れるってんだ。
と言いつつ、かっこいい動く動画は後回しにして、今回は最終日の最終便後の模様なぞ。
空港に向けての大分発の最終便は17:30。
この便の出発間近、職員のかたはマイク持ってギャラリーに向かって、"38年間ありがとうございました。最後の便を皆さんで見守ってあげて下さい"な感じでご挨拶。
そして残すは空港からの帰着便。
通常は最終に2便を用意してるダイヤを変更して、3便に増便。たしか21:15ぐらいから10分〜15分ごとに到着するというフィナーレにふさわしいムードに。
そして1便到着するたびに、報道陣もみくちゃの中、パイロットの方々への家族からの花束贈呈が行われた。
おれもプレスなので、ってウソ。この頃には、もう残っているものだけの特権というか、管制もほぼナシ状態で、撮影しまくりだった。職員の方の心意気に甘えた形だ。
フロント、パイロット、エンジニア、みんな揃っての最後の挨拶。
パイロット達全員集合
国内に現存する可動状態の全4機。
ドリームエメラルド
ドリームルビー
ファイナルランを間近に控えて、水曜日に壊れてしまった。
ドリームサファイア
ドリームアクアマリン
ってどれも一緒だよね。。^^;もちろんおれもどれがどれだかわかりません。
サファイアのみ今世紀生まれ。ワールドカップ時に導入されたんだとか。
エプロンが黒光りしてるのは最初濡れてるだけかと思ったら、歩くとキュッキュという。ゴム的なものが塗布されてる感じ
などとのんびり撮影してたら、いつのまにか10時を過ぎていた。もちろん連絡バスもタクシーもいない。なわけで、朝に仲良くなった滋賀から遠征してきたHさんに送ってもらってしまったのだった。なんか毎日誰かの世話になった大分行きだった。
感謝です、皆様^^
動画は近々。
操舵手や船長ではなく「パイロット」なんですよね。
これがただの海の乗り物ではなく、未来の乗り物である証かと。
ひとつの時代の終焉、ホーバー・ラストの花道、臨場感と共に楽しませて頂きましたm(_ _)m
今日も、残すところあと数分。日記には全く関係ない内容で恐縮ですが・・・[E:coldsweats01]
「お誕生日オメデトウございます♪」
海上を疾走するホーバー、かっこいい!!
> おれもプレスなので、ってウソ。
プレス章、似合いそう…w
ドリドリホーバー動画、楽しみにしてまーす。
FCGさん
>パイロット
いや勝手にそう呼んじゃってるだけです(汗
現場では、、聞いときゃよかったですね。いろんなこと聞くチャンスはいっぱいあったんですよね。はは。実際の航行は2人でやってました。役割は、、わかりません^^;航空機のようなツーマンコンセプトではないのは確か、各々の担当は決まってたかも。
りんさん
ありがとうございますー。イイトシコイタオッサンになってきましたが、今後共お付き合い下さいませ。
ゆうさん
>プレス
そうすか??^^
動画張り切って作りますよー。
出来上がるのは先の話しですが、、
私は一度も乗る機会がなかったのですが、
写真で見るととってもカッコいいですね。
乗りたかったな~。
こんな乗り物はしばらく出てこないんでしょうね。近いのは東北大小濱教授のエアロトレインとか?
そういえば巨大ホバークラフト開発なんて噂も聞いたことあるんですが、時代的にもう無理ですよね^^;
見るだけなら、自衛隊のLCACがありますね。そっちは自分も見たいです。