X5Rとズームとカメラ内補正

マイクロフォーサーズカメラなれど、Brushless Gimbalでもあるので、そこはやっぱりバランスにはうるさく、つまり使えるレンズが限られる DJI X5R

DJIがサポートを表明しているレンズが以下

DJI MFT 15mm f/1.7 ASPH
Panasonic Lumix 15mm f/1.7
Olympus M. ED 12mm f/2.0
Olympus M.Zuiko 17mm f/1.8
Olympus M.Zuiko ED 14-42mm f/3.5-5.6 EZ （写真撮影のみ）
Olympus M.Zuiko 25mm f1.8
Olympus M.Zuiko 45mm f1.8 （写真撮影のみ)

このうち14-42mm EZと45mmが写真のみ対応と明記。

勝手な想像ながら35mm換算84〜90mmな望遠画角が動画用BGとしてサポートしませんデキマセンという意味なんだと思う。ただし、以下のInspire1につけて空飛んでるテストショット見る限り全然いけてて、結構マジなエアリアル機材でしか撮れない絵になってる。いいじゃん、45mm

そしてもう一本のレンズが本日の主役、Olympus M.Zuiko ED 14-42mm f/3.5-5.6 EZ

先日X3とX5に続くシリーズとして、X3をズームレンズ化したZ3をリリースしたDJI。
ポイントは空に揚げたそいつを地上から自在にリモコンでグリグリってこと。で、同じことをX5/X5Rで可能にしちゃうのが対応レンズの中で唯一のパワーズーム搭載のこのレンズ。

このレンズを付けると、DJI GoアプリにはMFのコントロールバーの横にもう一つズームコントロール用のスライダーが出現。

タブレット上で指をスライドさせるだけで自由自在に画角をコントロール！(フォーカスとズームはダイヤルでも操作可)
うおー！これはもう空用X5Rのキラーレンズじゃん！
(地上でOSMO使用ならやはり12mm/2.0か15mm/1.7か)

画角をチェック。

広角側

望遠側

ウッヒョー、こんなに寄れちゃう。
これが地上からリモートでコントロールし放題なのか！いいなあ！

ん？
んんんん？？？
なんだ、この背景？歪曲！？

わはは！
こんなの見たことない！w

別カット

マイクロフォーサーズにまつわるカメラ内レンズ補正はこれまでも数々の伝説を作ってきたけど、しかしこれはちょっとスゴイ。このレンズ、こんなパンケーキサイズによく収まったなあという感じだけど、こりゃもう確信犯だね。

しかし写真じゃ、まあ使えるけど(補正が簡単)、動画でこれはちょっと面倒だなあ。MFT新参者のDJIにとってこのあたりは仕方ないところなのかね。キラーレンズだと思ったおれがばかだった、、ん？あれ？あれれれ？？

同じとこで撮った動画ファイル見て口あんぐり。

歪曲ひどいのすっきり取れとるやん！
この動画データ、microSDカードに記録されたH.264の方で、まさか？！と思ってCinemaDNG見に行ったら、予想は外れてRAWなそっちもすっきり補正済み。

ちなみに上と下で画角が違うのは、GH4と同じような感じでX5Rの4K撮影モードのクロップファクターはおおよそx2.3(フルHD撮影時は写真同様通常通りな2倍) なのでこんなもの。

いやこりゃ恐れ入ったというかただでさえハードなRAW収録をしっかりレンズ補正までやっちゃって。恐るべしだな、DJI　もうカメラメーカーとして本気で認めざるを得ないかも(といいつつ、まだまともにちゃんとしたもの撮ってないのでそれを言うのはまだ早いかw)　ただ気になるのはなぜ写真の方は放置なのかということ。静止画のJPEGとRAWをよくよく比べてみるとJPEGの方は若干補正入ってる。しかし動画のようにはちゃんとしてない。果たしてこれが意図なのか、単なるバグなのか、まさかDJI Goアプリのどこかに設定する場所があるのをおれが見つけられてない、、のか？

 

そんなわけで今回のまとめは、鉄板な純正15mmとオリの12mm/f2.0、45mm/f1.8に加えて、空ならEZレンズもいっとこうよ！ということで。

非サポートなSAMYANG 8mmとかKowa LM6HC(6mm)とか載せてみたなネタは暇だったらそのうちに。