Dual Cameraのポテンシャルは[HUAWEI P9]
Leicaと協業したP9はどこまでLeicaの絵作りが反映されてるんだろうかね?的な深読みは残念ながら出来ないけどP9のDual Cameraとはどんなものなのかを探求してみたりする回。
とにもかくにもDual Cameraの目玉はワイドアパーチャー機能。
撮影時にももちろんコントロール出来るけど、楽しいのは撮影後。
ギャラリー内でワイドアパーチャー効果で撮られた写真はそうと分かるようにアイコンが表示され、タップすると編集モードに。ライトフィールドカメラのようにフォーカス位置をいじったり、絞り値を変えてみたり出来ちゃう。
うっは、楽しい。
上の写真で見ると後ろボケより前ボケの方が自然だったりする?
というかf/8でもそんなボケちゃうんかい!ってな気持ちにもなる。というわけで絞り値でどう変わるかラインナップで検証。
f/16から順に…
f/5.6ぐらいが意外にナチュラルでしかも十分に普通のスマホの絵との違いを感じる。f/0.95はやっぱりなかなかにファンタジック。
ボケ量と距離感はちゃんとあってるように見えてて、その辺はフィルター処理的なチルトシフトボケアプリとは確実に違う絵。
過渡期な技術だなあと感じる苦手な被写体もあって、例えばこんな
ぱっと見いいけど、よおく見ると怪しさ満開。
細いストラクチャ的なものはどうやらかなり不得手っぽい。遠くの描写はいいんだけどね。そういう意味では前回のエントリの遊具の写真はかなりうまく処理してたってことか。
最近の自分の使い方では、a7R IIを持たない場合のカメラはほぼiPhone。
かなり極端だけどマイクロフォーサーズとか1インチセンサーのカメラを持つぐらいならもうa7持ってけや!って感じ。で大きなカメラは持って出たくないけどiPhoneじゃちょっとな〜って時にポケットに入れてるのが、DXO ONE。去年アメリカ行った時に買ってエントリもあげずに来たけどぼちぼち使ってる。
何が言いたいかというとP9とDXO ONEは旅先での役割的にかなりかぶるってこと。で、チョイ比較。
DXO ONE
P9
うん、ブログやSNS使いならP9がいいんとちゃう?
(ただこの写真も手前の吊り金具の上が怪しいけど)
DXO ONEはRAWやら解像度やらこのなりからはトンデモな絵を出すけど、立ち位置は若干難しい。
DXO ONEのセンサーは1インチでレンズは開放f/1.8。ソニーのRXシリーズもこのぐらいのボケ感。
蛇足ながらこのボケた少年もこのように復活しちゃうP9
黄色い少年ははかなり漕いでて、手前のブランコも実は前後に結構ゆらゆら。普通ならこんな2枚は存在しえないんだよね。未来だねえ。
ワイドアパーチャー機能以外でおっと思ったのは暗いところでの色乗りの良さ。
部屋をかなーーーーり暗くして撮ったサンプル。
EXIFによるとiPhoneはISO2000でP9はISO2500となってる。低照度ではどうしても色が抜けた感じになるのがこのぐらいのセンサーサイズのデジカメだけども。デュアルカメラの効果?
さらにこの同じ環境下でP9の”モノクローム”を試すとそっちの写真はなんとISO800!? なのでそんな低照度で撮ったとは思えないほどなめっちゃノイズレスでシャープな絵。ほー。
残念なのはf/0.95をシミュレートする”ワイドアパーチャー”を使いたければ、モノクロームやProモード(マニュアルモード)に変更出来ないってこと。しかしSNSカメラとしての出来はかなりいい感じ。SIMフリースマホでもあるし、旅機として活躍してくれそうな気配。というような感じで今回はオチはなし。
おぉ。可能性を感じますね。僕は価格が大暴落した Lytro Illumをしばらく前に買って超ガッカリしたクチです。P9は Lytroより絵もボケも数段良さげですね。muuさんと僕の腕前の違いという可能性も大ですが・・。
プラットフォームの写真群を見ると Lytroよりもだいぶ細く遠くまで Depthをとれてるっぽい。
Lytroはそこまで精度が良く無いようで、フォーカス変更の面白さを出そうと思うと、オフィシャルサイトにたくさんあるよーな、近景と遠景が極端に離れてる構図ばかりになっちゃって。
細いオブジェクトは Lytroも超苦手でした。
おお!Daichさん、ライトフィールドカメラユーザーの貴重な意見聞かせて頂いてありがとうございます。 なるほど、連続感という意味ではP9はイケてるってことなんですね。あとは解像度がおろそかになってないことでしょうか?
繊細なオブジェクトがボケの中にぴーんと際立ってくれるともう大喜びしたいとこですがLytroもそうだったのですね。
まあスマホカメラとしてはかなり脈アリな技術で今後が楽しみですね。自分としてはLeica
協力のもと換算50mmで作られたDual cameraを本物のノクチと比べるような実験したいですね〜w
Depthの連続感、解像度、まさにそうですが、それプラス Depthが相当に怪しいです。添付の絵、上のが元絵で手前のランプにリフォーカスしたもの。真ん中のほぼ真っ白なのがLytroが作った Depth Mapで、それを Photoshopで Auto Contrast したのが下の物です。相当にいい加減で、遠景はほぼ無力・・。 P9の方が相当イケてるように見えまする。
>Leica協力のもと換算50mmで作られたDual cameraを本物のノクチと比べるような実験
いいですね。そのmuuさんの実験のエントリー読みたいです。
にしてもLeicaがどのよーに協力してるのか興味あります。この手の技術のキモは80%くらいソフト上での Post Processだと思うのですが、Leicaにそういうソフト技術あるんでしょうかね。
おおお!Daichさん、さすが画像のスペシャリスト!興味深い検証レポありがとうございます。Lytroダメじゃないですか〜。。
そうなんですよね、デプスマップからどんなアルゴリズムで実画像を生成するのか、そこにLeicaがどこまで関わってるのかめっちゃ興味ありますね。実製品の製作は困難でももし27mm Noctiluxがあったらこうなんだよ!って言われたらP9の価値が上がるというか、そういうビジネスはすでに始まってるってことですよね〜。光学もいよいよバーチャルの時代かあ。
Apple謹製Dual cameraが楽しみです。
Lytro、撮る物に相当近づけばもう少しは濃淡のあるDepthにはなるんですけどね。
そうですね、静止画はもちろん動画でもソフトでかなり説得力のある加工が可能になってるんで、現実とバーチャルの境目は判断が難しくなってますね。
ところでP9って Depth mapをグレー階調の絵で書き出せます?
残念ながらそういう機能はなさそうですね。
ただワイドアパーチャーで撮った画像はあとから編集できることから何かしら持ってるってことですよね。
誰かハックするようなツール出してくれないでしょうか。え?Daichさんやってくれる?!
書き出し機能は無いですか・・残念。わかりました。ハックしましょう。でも P9が手元に無いので、ここの次のガレージセールで競り落としてから開発始める事になるので再来年くらいでしょーか。 アメリカからの 800フリーダイヤル用意しといてくださいね。笑
ところでDepth mapがあれば(あるいは作れば)Photoshopの Lens Blurで錯乱円も含めて同じような事ができますが あれは muuさん的にはどーですか?
PSのその辺の機能を追い込んでちゃんと使ったことないです。デプスマップ読み込めたんですか!そりゃ興味あります。サブセットでレンズの銘柄選べたりとかしたらもっとです!
再来年楽しみにしておきます!w
レンズの銘柄選べるほどの本格的な機能じゃないんですが、Depthを元にフォーカス部分以外をぼかすものです。上が元絵で、真ん中がグラデなんかを使って即席でつくったなんちゃって Depthで下が Lens Blurで電車以外をぼかしたものとメニューです。
なんか機能解説みたいになってしまってすみません。写真のプロから見てこの機能ってどうなのだろう・・と疑問だったもので。
うおお、Daichさんすげえ!さすが画像加工のエバンジェリスト!PSのその機能はそうやって使うんですか。勉強になります。
これはデプスマップ出力してくれるデバイス欲しくなっちゃいますね。
あ、あかん、、右手の人差し指がポチッと、ク、クリッ……ッ、、、ウ、ぅぅッぅ、、。
…(;´Д`)ウウッ…
ragiさん、えい!(上から人差し指押した)
クリ◯◯◯ゥってなんてひわいな!
DXO ONEの方が
気に
なるんです
写真カメラが手元に無くて、でもアイホンのカメラじゃなぁって。
ともぞさん、それは、、
A. DXO ONEの詳細レポもっと!
B. 要らないんなら、ONEおくれ!
のどちらですか??
A.両方!
というのはあれですが、しばらく前から気になってるんですよ。
写真カメラを処分したんですけど、やはり写真もなーと思ってるんですが、コンデジはアレだし、アイホンもアレだし、かといって一眼まで要らないけども画質はアレだしというアレなんですよ。
とにかく、アレがアレなんでアーしろってことですね!ラジャー!
本音を言うなら僕が一番欲しいのはmuuさんのスキル…ですw
hochikissさん、いやー、そんなー、照れますやん!w