フルフレーム最広角！！

CP+で現物を見て早幾月。軍艦島から帰ってきた次の日に満を持して市場にリリースされたフルフレーム対応世界最広角レンズ
Voigtländer HELIAR-HYPER WIDE 10mm F5.6 Aspherical
ああ、軍艦島に行く前にこのエントリーをしたかった .. 発売があと数日早ければ持って行けたのに！

Hyper(10mm)<Ultra(12mm)<Super(15mm)の序列が正しいのかどうか分からないけど、(おまけにこれまでの”ULTRA WIDE-HELIAR”というようなネーミングに準ずるならHYPER WIDE-HELIARとなるところなのに順番もハイフンの位置も違って混乱をさらに助長)　とにかくコシナが「ハイパー！」と叫びたいのはとてもよく分かる。

なんてたって世界最広角レンズ！
35mm換算10mm！！(当たり前)
APS-Cなら6.6mm、MFTなら5mmのレンズが必要なその画角
魚眼や歪曲強いレンズを排除すれば世界最広角の称号はこのハイパーさんのもの。

驚愕の画角と値段でちょっと前に驚かされたCanon EF11-24mm F4 L USMの世界一の称号をしれっと大メーカーから掠め取ったいいとこ見せるコシナ。(もちろんキヤノンのそれがすごいのはF値通しなズームレンズなことだけど。というか今キヤノンのサイトに見に行ったら今だに世界最広角と謳ってる…)

EF11-24は何度も買いそうになりつつも寸止めしてきたのは1.18kgというその重さ。EF85mm/1.2L IIより重い！

1kg近かったF2.8広角ズームをF4通しに乗り換えたのはその重さだったので、いかに世界最広角を享受出来ても旅に持ち出す気にならなきゃ意味がなく、そこに加えての税別定価45万円は躊躇するのは当たり前。URSA miniの4.6kじゃない方買えちゃうじゃん。DJIのX5のRAWの方でもいい。

対してコシナのこちらは375g
α7S(初代)とのペアなら864g
α7RIIとならなんとジャスト1kg！
軽いね。

おまけにめっちゃコンパクト。
これならいざって時の保険にカメラバックにいれっぱなしでも気にならない。

加えて期待するのは画質。
キヤノンのあれは超弩級レンズとは言えやっぱりズーム。小さくても安くても(いや定価15万5千円は安くはないか)腐っても単焦点。そんなハイパーさんの実力はいかに！？

 

実力チェックの前に改めて10mmという画角を噛み締めてみる。

広角チェックの聖地にて(嘘)

普段よく持ち出すEF16-35 F4Lの最大広角16mm

キヤノンの11-24が出るまではそれなりのプレゼンスを誇っていたSigma 12-24の12mm

そしてHYPER WIDE 10mm

うわはははは、10mmすげえ！
すげえというかこの画角ホントにいるのか？と不安になってきた！

12mmまでの広角感とは全く異質な空間の切り取り方。
両脇のビルは直角に対峙してるはずなのに、もう向かい合ってるように見える。絵を見比べても16mm~12mmまでは広がりが増してるように感じるけど、10mmになると逆に圧迫感というか窮屈さを感じちゃうほど。面白い。

室内。

おお、なんかTS-E17mmの出番が減っちゃうかも？！

SIGMAのはやはりズームなのでディストーションはひどい。HYPER WIDEは若干はあるけどズームとは比べようもなくスッキリ。いやしかし12mmでダメかと言われれば写真としてはむしろ12mmの方が好ましくはある(苦笑)

なわけで、次回もうちょっとフカボリ。