Zacutoのサソリに刺さ(やら)れた

“YAGURA!”ウチの望遠用ベースリグの通称。
いや櫓でもヤグラでもいいんだけども。
15mmロッドベースで、GH2のEXテレコン使用時でもブレないように組んだらこうなった。
去年のNABで参考出品されてたものが先々週にいよいよ発売となったZacutoのショルダーリグ
Zacuto Scorpion
質実剛健なZacutoも他ブランド並みに色気づいてきたか?とちょっと思うも、よーく見るとやっぱり単刀直入な漢なようで。アーチにしたいからってそこまるっとCNCって!まさに漢!
一瞬、提示された価格にひるむも、円高を脳裏にチラつかせて、ポチだポチだポチーっと無駄に自分を鼓舞させてポチ。先週届いた。
DSLR BasePlateより前部はすでにあるのでshoulder assemblyのみ。通常$1040が今だけプライスの$975。
っていややっぱり高えっ!w
しかししかし、一度でもCNCカスタム品をオーダーした身にすると、使えるかどうか以前に「これは作ったら幾ら?」と見る癖あって、たぶんこれは見積もると30万はするな。そうすると、、、これやっす!
とは、ならないよ、なるもんか!
だけど、お買い得感は高まる事実。
このS字にカーブするハンドルもまるっとCNCパーツ。
もちろん、ここも
ここも
ここも
安い!Zacuto大盤振る舞い!
機能の売りは大きく3つ。
一つ目はアーチを描くショルダーパッドの前側に設置されたジンバル。
赤い巨大なレバーをヒョイとすると、まさにサソリのシッポのようにここを軸に回転する。
あっちに
こっちに
と。
人はなで肩だったり、いかり肩だったり、置く位置も首に近いのが好きだったり、外に寄ってるのが良かったり、後ろからだったり着衣じゃなきゃいやだったり、ほんと様々。しかしこれまでのリグのショルダーパッドは平面的で、カメラが水平になるように置けるポイントを自分の肩の上で探すしかなかった。
Zacutoのこれはまず自分の好きな場所にショルダーパッドを置いて、しかる後にこのジンバルを動かして前部のカメラが付いたリグを水平に出来るという素晴らしいアイデア。それがスコーピオンシステム!(ってそんな名前はついてござらんが)。
つまりビデオ用三脚ハーフボウルのリグ版ってことだ。
2つ目は可変ハンドル。
これが
こうなる
最初、気分的にハンドルが後ろ向きなのが気になった。サソリっぽくねえ!って。しかし前側のリグ部と対称に後ろにカウンターウエイト積むわけで、確かにちょうど重心な位置なハンドルは理にはかなってたー。やられた。
この位置にもしハンドルがなくハンドルを設置するとなると、ますますリグは巨大になる。いやいや、なにげに価値あるハンドル。そうかトップハンドルも込みだと思うとこのプライスタグはますますお値打ちじゃん!
3つ目はショルダーパッドの形状と材質。
アーチ型ってメチャクチャ肩での座りがいい。
さらに重いカメラとの接合部が肩の支点より下側に来るので、肩の上でリグが転ばない。転びにくい。
で、サソリの腹
プニュプニュしてて気持ちええ。ジェル入り。
テクノロジー的にはアキバで売ってるオ○パイマウスパッドと同じだ。先進的だぜ、Zacuto!
で、こんなギミック満載なブツが、かっちりとZacutoクオリティーで作られてるところが、もしかしたら一番大事なところかも。今回は大物が動くからか各部のレバーがかなり大きめに作られてて、すんごい少ない力でぴたっと止まるのが何よりも普通に感動。中華な安リグにはこのタッチ&フィールはないんだよ。
とまあ、自分で書いてて、自分に納得させられちゃった!w
なんかすんげえいいじゃん、これっ!
って、まだ一度もちゃんと使ってないけど!
実はなにげにかなりのショルダーパッドフェチ。
というか今だにこれ!っていうものに巡り会えてないだけで、単にそれで買いが進んでるとも言える。いや、しかし今度こそなかんじがここに。
そのうち、ショルダー系まとめてアップしよ。
あ、品評会するのかw